介護を介しての父との和解

(承前)
さて入院中の介護の話に戻れば、とにかく当時の病院での扱いはひどいものでしたね。
看護師さんの数が足りていないのか、とにかく扱いはぞんざいでした。
放っておくとベッドから落ちるからという理由で、身内が付き添ってない時はしよっちゅうベッドに両手両足を縛り付けられ、本人は苦しがっていました。

そんな事情を知ったので、とにかく私はなるべく早く見舞いに行こうと午前中には病院に入るようにしましたが、そこで目にするのは先述したようにベッドに両手両足を縛り付けられている父の姿。
私が入室してすぐその縛りをほどくわけで、その時の父のホッとした姿が今も目に浮かびます。
入院患者をベッドに縛り付けるなど今も行われているのでしょうか。

そして本人はベッドに寝続けるのが苦しいらしく、盛んに車椅子に乗りたがるのですが、看護師は忙しがってなかなか車椅子には乗せません。
母が介護に当たっても、とても母の力では父をベッドから起こして車椅子に載せることは出来ず。
結局この作業は私の専任的業務になりました。

ベッドに寝ている父を、まずベッドの背中部分を90度に起こし、そこから両手で父を抱え、回転するようにベッドから移動して、そばに置いた車椅子に座らせる。

結構な力仕事でコツが必要なんですが、その移動の最中は父も必死です。
途中で後ろに倒れたら大変だということで、私の背中に力一杯つかまってきます。
そして車椅子に父を乗せ病院の中をあちこち回って気分転換するわけで、それこそ毎日この繰り返し。
ベッドから車椅子へと移す時、しがみついてくる父と両手で抱えて車椅子に座らせる私。
父との長きに渡る人生の対立、葛藤もこういう形で解消し、やっとここで父との和解が成立したのかと感慨無量でした。(続)


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