看護師さんの仕事ぶりに感動

(承前)

ここまで書いてきて、或いは病院側の対応、看護師さん達の対応が悪かったような印象持たれるかもしれません。
しかし、そんなことは全くありませんでした。
というより、ただただ頭が下がるような経験もさせてもらいました。
少々話は汚くなりますが、これこそが人生の詩と真実、という思いで一つエピソードを語らせて貰います。

父が入院してから3,4ヶ月だった頃でしょうか、6月の蒸し暑い日でした。
例によって私が昼過ぎに病室に駆けつけると、父が苦しがっています。
私の顔を見るなり、「おい、苦しいよ。早くトイレに連れてってくれ」と言います。
入室したばかりの私はわけもわからず父の姿を見ると、これは酷い。
オムツはしているのですが完全に垂れ流し状態。

「早く車椅子に乗せてトイレに連れてってくれ。トイレに行けば楽になるから。」
父はそう言いますが、私はためらいました。
父の身体を動かせばオムツからはみ出した便がベッドいっぱいに散らばってしまう。。
更に無理して車椅子に移動すれば、もう車椅子から何から便まみれ。
とても素人の私が対処出来る状況ではない。

とにかく私は看護師さんを呼んで、父には「もうちょっと我慢して、今看護師さんが来るから」と頼み込みました。
汚い話ですが、恐らくは糞詰まりのような状況で父は苦しかったのかと思います。
看護師さんを呼びはしましたが、忙しいのでしょう、なかなか来てくれません。
目の前では、「早くトイレに連れてってくれよ。何で車椅子に乗せてくれないんだ。」と怒っている父。
もう本当に身の置き所がないというか、いたたまれない思いでいると、やっと10分程たって看護師さんが来てくれました。

ええ、あの時の看護師さん、今も顔を覚えているし、名前も覚えている、○本さんです。
○本さんは、状況を一目見て、早速手にビニールの手袋をはめました。
そして垂れ流された父の便を全て拭い去り、更には手を奥に入れ、詰まっていた便を手で掻き出し、その間10分程でしょうか、何事もなかったかのように部屋を出て行きました。
私はただただ呆然とし、看護師さんというのはここまでやるのかと感動、感嘆いたしました。
また、その10分間の間に母がちょうど入室し、その場面を見て、やはり感動、感嘆の極みでした。
まあ、看護師さんからそんな措置を受けた父は御機嫌で、「ああ、楽になったよ」と安堵の表情。
今から20年以上の前のことですが人生の忘れ難い一コマです。
とにかく、あの看護師さんの献身的姿には言葉を失ったし、今も言葉がありませんね。(続く)


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