介護の中で走る亀裂

(承前)
入院当初は、2,3ヶ月もすればある程度回復し、退院して自宅に帰れる、などと思っていたのですが、事態は全く変化せず。
厳冬2月に病院に担ぎ込まれ、3月,4月と春を迎え、毎日毎日専門のリハビリ担当氏が来てリハビリをやるのですが一向に回復の兆しはありません。
入院時の狂ったような言動こそ影を潜め、落ち着きは取り戻しましたが、左半身の不随は深刻なまま夏が来て更に秋に。

家族の見舞いと、専門家によるリハビリと、看護師さんの定期的見回りと、そのルーティンの中で、たんたんと日が流れていきます。
そんな中、見舞っている身内の間にも色々と問題が生じて来ます。
母と私は何とか少しでも快方に向かってくれという思いで毎日のように付き添いに行くのですが、家庭を持っている姉などはやはり距離感が違います。

姉も割り当てで週1~2回は病院に行くことになっていたのですが、次第に休みがちに。
まあ色々と忙しいのだろうとは思っていました。
しかしある日電話で、「今日は犬の調子が良くないので行かれない」と言ってきました。
「犬と自分の父親と一体どっちが大事なんだ」と電話越しに私は思わず怒鳴ってしまいました。
姉もそれで感情害したらしく、しばらくは気まずい仲に。

まあ、私はペットは飼ってないのですが、ペットを飼っている人にとってはペットの体調というのは親の体調よりも大事なのでしょうか。
一度破壊された脳は元には戻らないという覚めた視点もあるのでしょう。
しかし、惻隠の情ではないですが、左半身不随でもがいている父の姿を見ては放っては置けないと、気持ち焦っていた当時の私でした。(続く)

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