正月三が日は自宅帰還

(承前)
平成元年も年の暮れ、母も10日間の入院生活で体調回復し、無事退院して自宅へ。
一方父の方は一向に回復せぬまま、入院生活も一年近くになりました。
通常こんなに長くは入院生活送れないのでしょうが、長兄が外科医として何年も当病院に勤務していたこともあり、まあ特別待遇ということもあって置いてもらえたのでしょう。

しかしこの年の春には長兄も勤務を退き独立したこともあり、そろそろ病院側も出て行ってもらいたいような、そんな雰囲気がそれとなく伝わってきました。
そんな状況の中で迎えた平成2年の正月。
病院側も人手が手薄になるというので、正月3日間だけは病院を出て自宅療養にしてくれと。
退院したばかりの母はまた正月早々介護負担に追われるので大変かと思いましたがここはやむをえない、かえって環境が変わることで、支障をきたした父の脳も多少は覚醒するかと、思い切って父を自宅に戻しました。
正月ということで兄や姉たちも集まり、今後父の闘病生活をどう支えていくか、賑やかな中にも途方に暮れる思いで語り合ったものでした。

当の本人たる父はそんな気配も察知せず、というより自宅に戻ったという状況もわからないまま、一人になれば寂しいのか朝晩構わず大声あげて騒ぐ始末。
何しろ寝たきりでトイレにも立てないのですから、まわりは大変です。

近所には内緒にして、ごく近い人にだけ声をかけ見舞いを受けましたが、父はわかっているのかどうか、何やらとぼけて場をやり過ごしていました。

結局自宅には2日間だけ宿泊し、正月3日には何とか病院に受け入れてもらい母もホッとした様子でした。(続)


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