人生最後にたどり着く場所





(承前)
さて新しく移ったY病院、以前のI病院より自宅からは倍程遠い、そこで母は病院近くの旅館に週4日程宿泊して、そこから病院へ向かうということになりました。
私の方は仕事は夕方からですから、出来るだけ昼は病院に詰めようと、そんな基本的スケジュールが決まりました。

この年の冬は随分と寒かった記憶があり、転院後1週間毎日大雪かき分けて病院へ向かったこと思い出されます。

そしてこの最初の1週間で分かりました、この病院は病人を治癒する場ではないと。

担当医はいるのですがただ定時に巡回するだけ。
一応医師免許はもっているのでしょうが、なんの治療的行為も医療的アドバイスもなし。
ただ定時に巡回して挨拶して、まあ他の病院などでは使い物になりそうもないお医者さんでしたね。

看護師さん達も、ベテラン揃いでそれなりに品位はあるんですがね、まあルーティン的な作業だけで、I病院の看護師さん達のひたむきさとはかけ離れた世界でした。

そう、この病院は病人を治癒する病院ではなかった、死を待つ病人を如何に安らかに死へと向かわせるか、人の一生の最後の着地点への介添えを行う病院だったのです。
まあ、84歳で脳をやられて、回復もままならぬ人間の、最後にたどり着かされた場所がここだったのです。(続)



電動ベッド 介護ベッド[ブラウン] シームレスマット コンパクト収納 手すり付き 安全設計







応援介護 パンツ タイプ M-Lサイズ 男女共用 34枚入【ADL区分:立てる・座れる方】