全ては終わった




(承前)
当日は6月9日、梅雨の入りでした。
午後から雨と共に突風が吹き起こり、まるで竜巻かのように、天に向かってつむじ風が巻き上がっていく。
さながら死んだ父の魂を天上へと運び上げるかのような荒れた天気となりました。
そんな中、霊安室から出て帰ろうとすると、長兄も車で帰るところ、途中まで一緒に乗っていけというので最寄駅まで乗せてもらいました。

「いやぁ、生命維持装置つけとけばよかったな。」
「いやあれでいいんじゃない、しょうがないよ」と私。
「これで予定していた大事なゴルフに行かれなくなっちゃったんだ。人工呼吸器でもつけて、もう2,3日後にずれてくれたらよかったのに。」


医師である長兄はやはり生命についてそんな覚めた意識を持ってたのでしょう。
こんな形で話にオチがついて、私の父介護のストーリーは幕を降ろしました。

ちなみに父が営んでいた医院の方は、父が亡くなっても即廃院というわけにもいかず、その後2年ほど長兄が週2回診療を続け、2年後に閉鎖、やがて解体となりました。(完)




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