美肌スキンケア -肌の水分保持の仕組み

日頃から、化粧水や乳液、パックなどで
お肌の潤いを保つために、お手入れしていますよね。
でも、もし間違った方法で、お手入れしてしまうと、
逆に乾燥を招いたり、肌を痛める危険性すらあります。

スキンケア方法を見ていく前に、まずは自分の肌が、
どのようにして水分を保持し、潤いを保っているの
か、その仕組みを学びましょう。

天然保湿因子(NMF)

まずは、水分と結合してくれている「天然保湿因子 (ナチュラル モイスチャージング ファクター
NMF)」について見ていきましょう。


天然保湿因子は、水分を吸着する性質を持っていて、
角質層に「柔軟性」と「弾力性」をもたらしてくれて
います。角質層に保持されている水分のうち、約17%
の水分を守っています。

角化細胞(ケラチノサイト)が角化される過程で、
アミノ酸と結合して作り出され、アミノ酸、尿素、
乳酸、塩基類などで構成されています。

角質細胞間脂質

次に、水分を保持してくれている「角質細胞間脂質
について、見てみましょう。


角質細胞間脂質は、その成分の半分を「セラミド」類
が占めています。
セラミド類は、角化細胞のスフィンゴシンを基に
基底層から有棘層(ゆうきょくそう)へ、さらにもう
一つ層を通り角質層へ、代謝を繰り返しながら移動
していきます。この代謝を「セラミド代謝」といいます。

角質層にたどり着いたセラミドは、水分を保持し、
バリア機能として働いてくれます。
アトピー性皮膚炎の方は、このセラミド代謝が
通常の3分の1ほどで、バリア機能が低下していること
により、炎症を起こしているのです。



さらに角質層では、角質細胞間脂質が「ラメラ構造
を保つことで、水分を維持しています。
ラメラ構造とは、水を抱える「親水基」と、脂質と
しての性質の「親油基」で構成されています。

イメージとしては、「サンドイッチ」です。
水分はトマト、親水基をレタス、親油基をパンと
イメージしてください。トマトの水分をレタスが
抱えて留めて、パンがそれを覆っています。

つまり、親水基で水を留め、親油基でそれを覆うこと
水分が抜けるのを防ぎ、水分を保っているのです。
さらに、この水分は、温冷刺激に対するクッションの
役割も果たしてくれています。

ラメラ構造が崩れてしまうと、水分が抜けやすくなる
ので、セラミド類はとても大切です。

皮脂膜

最後に「皮脂膜」です。

皮脂膜は、「」と「皮脂」が混ざってできている
もので、「天然のクリーム」とも呼ばれています。
水分の蒸発を防ぎ、摩擦抵抗を減らし、肌をなめらか に保っています。

また、脂肪酸が含まれていて、肌を弱酸性に保ち、
細菌の繁殖を防いでくれています。


皮脂膜を構成している皮脂ですが、多すぎても少な
すぎてもいけません。
皮脂が多いと、肌が酸化し、脂っぽくベタつき、
炎症やニキビの原因にもなります。
逆に少ないと、肌がザラついてかさつき、バリア機能
も低下してしまいます。
そのため、洗顔には細心の注意が必要になります。


このように、肌は、天然保湿因子が水分と結合し、
角質細胞間脂質が水分を保持し、皮脂膜が蒸発を
防ぐことで、ハリやなめらかさをキープできている
のです。



〈浸透吸収されやすい親油性の膜で作られた小粒子〉