お買い得価格で見かける「修復歴あり」、でも…

初心者の中古車購入で気を付けるべきものは「修復歴(事故歴)あり」

公開:2013/04/20 | 最終更新:2015/12/22

工具のイメージ 「修復歴」という文字だけ見ると、単に「どこか修理を済ませた車のこと?」と思ってしまいそうですよね。

でも、修復歴というのは、過去に車体の骨格部位を「修復」したり「交換」して修理したものを言います。原因としては、交通事故や災害が多いようです。

一方で、フロントフェンダーやバンパーなどボディの外側のパーツを交換したり、表面のへこみを直したり、ボディの塗装をやり直したり… といったことは修復歴には入りません。

どこでその区別をしているのかというと、走行の安全性に影響するか、乗り心地に影響があるのかが問題になります。

骨格など主要なパーツを修復していると、車の走行に影響の出ることが多くなります

修復歴車ってどんな車?

中古車自動車査定基準では、「修復歴車」を以下のように規定しています。

交通事故や自動車の骨格等に欠損を生じたもの、またはその修復歴のあるもの

また、日査協、公取協、中販連などでは、統一基準として以下の部位を交換したり修復したものが「修復歴車となる」と決めています。

車の骨格部分の構造図

エンジンを囲む構造物
(1) フレーム(サイドメンバー)
フロアの左右を前後に伸びる骨格構造。

(2) クロスメンバー
左右のサイドメンバーをつなぐ骨格構造。

(3) インサイドパネル
ボンネット部分の左右を構成するパネル。

(8) トランクフロア
トランクの床部分。リヤサイドメンバーやエンドパネルが溶接されている。

(9) ラジエータコアサポート
ラジエーターコアをサポートしている部分。

居住空間を囲む構造物
(4) ピラー
屋根を支える柱の部分。外部からの衝撃に耐える構造物。

(5) ダッシュパネル
エンジンルームと運転席を隔てる壁。

(6) ルーフパネル
屋根を構成するパネル部分。

(7) フロア
文字どおり床部分。

※以上いろいろありますが、ネジ止め部位(部分)は骨格にはなりません

初心者は「修復歴あり」は避けるのが無難

初心者にとって判断に困ってしまうのは、事故のような破壊的なものでなくても「修復歴あり」になることです。

例えば(9)のラジエーターコアサポートの場合、交換されていて、かつ隣接する骨格部位に凹みや曲がり、またはその修理跡があるものが修復歴となります。

つまり、事故を起こしていなくても、インサイドパネルなどを交換したり、板金した場合は、「修復歴あり」の扱いになるんですね。

このように、「修復歴あり」とされる車であっても、事故や災害が原因ではない場合もあるので、「お買い得な中古車」として購入する人もいます。

その場合は、公の記録であるオークションの出品表を確認したり、事故歴の程度を販売員さんに確認したりするみたいですよ。

どこを修復したのか、どのような影響が出る可能性があるのか、前使用者の点検整備記録簿なども確認して把握をします。

ただ、初心者が判断するには難しいものがあります。

上の図を見てもわかるように、事故などでフロント部分が無事であっても、運転に影響が出る修復部分はたくさんあるからです。

やっかいなのは、プロの目で見てもわからないくらいきれいに直してあったとしても、実際に運転すると異常を感じることもあるのだとか。幸い購入時に異常がなくても、将来的に異常が発生する可能性は高いので、メンテナンスにも細心の注意が必要となります。

やはり安全にかかわることなので、把握が難しい「修復歴あり」の車は、安くてもできれば初心者は避けたいクルマと言えそうです。

中古車を検討するときにこうしたことが心配な人は、「クルマの販売に修復歴のあるものは扱っていない」と安心宣言をしている販売店を選ぶのがおすすめ。

例えば中古車販売のガリバーの場合、「修復歴のあるクルマは一切販売しない」ことをうたっています。

スタッフの方に確認したところ、ガリバーも中古車の買い取りを行っているので、もちろん「修復歴あり」の車を買い取ることもありますが、こうした車はそのまま部品を取るためのオークションなどに回るので、ガリバーの販売には出てこないそうです。安心していいみたいですね。


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