岩盤浴の免疫力アップが、がんの治癒を促進するか?

秋田県の山深い玉川温泉には、がんの治癒を期待して毎年多くの方が湯治や岩盤浴に訪れます。
岩盤浴が免疫力を高めてくれることは広く知られることですが、はたしてがんに対しては効果が期待できるのでしょうか?
岩盤浴が免疫に与える影響について考えてみましょう。

免疫とは?

体内に侵入した異物(抗原)に対して抗体が作られ、同じ抗原では再び発病しないことを免疫といいます。
通常抗体は、特定のウイルスや細菌など体外の異物に対して作られます。例外として、自己の抗原に対して自己抗体が作られ、自己免疫疾患にかかってしまうケースがあります。
岩盤浴2

NK細胞が免疫力のカギ

リンパ球には、身体の中を回って、異物が侵入してくると攻撃して排除してくれる素晴らしい細胞があります。これがナチュラル・キラー細胞、略して「NK細胞」です。
人間の体内では1日に3000個以上のがん細胞ができているといわれています。しかし、発症せずに済んでいるのは、このNK細胞ががん細胞を見つけるとすぐに反応して、がん細胞をやっつけてくれているからです。

このように免疫力は、NK細胞による部分が大きく、この細胞の働き次第で発病するかどうかがかかっているといっても過言ではありません。もちろん、がんも例外ではありません。

岩盤浴がNK細胞を活性化?

残念ながら人間は年齢とともに発がん率が上昇します。NK細胞の活性化率が年齢とともに下降するからです。
しかし、岩盤浴を行うことによってこのNK細胞が活性化することがわかっています。その作用のメカニズムはわかっていませんが、岩盤浴の大きな特徴である「遠赤外線」の温熱作用が影響を与えているのではないでしょうか?
身体の深部まで温めることによって、リンパのNK細胞が活性化するのではないかと個人的には推測しています。

岩盤浴とがん

岩盤浴ががんに効くという科学的な根拠やデータはありません。しかし、岩盤浴が免疫力を高めてくれることはわかっています。がんの治療方法として、免疫療法が注目されていることからも少なくとも岩盤浴は無視できない存在と言ってもいいでしょう。軽々にがんに効くとは言えませんが、将来的にきちんとした数値的な裏付けがされればと思います。

なお、玉川温泉の岩盤浴では「遠赤外線」の温熱効果に加えて、「低放射線」によるホルミシス効果が加わるのが最大の特徴です。放射線治療もがんの治療では広く利用されているものです。これらの効果を期待して玉川温泉に訪れる方が多いのも納得できることのような気がします。