「白痴」1951年 監督 黒澤明 




ストーリー「映画データベース all cinema」



例えば私がアイドルの女性に虜になったとして、彼女を独り占めにしたいと「妄想」する。妄想のなかで私はアイドルのNo.1の彼氏として存在する。そしてふと思う。果たして私は彼女に「釣り合っているのか?」相応しい存在なのか?と。

映画「白痴」は、自分にはまったく無い、ピュアな煌めきを湛えた存在に出会い、心打たれてもなお、この「釣り合い」に苦しむ男女の物語と私は読み取りました。




白痴




ドストエフスキーの原作を読み込まずに偉そうに言うつもりはありません。なにせ巨匠・黒澤明監督が映画会社と格闘して結果、4時間半の完成版のおよそ半分をカットして公開された作品ですから。
まさに監督の怨念みたいなものもフィルムに籠っているような印象も受けました。




黒澤明 全作品と全生涯




心病んだヒロイン・原節子が、森雅之演じる「白痴(ピュアな愛すべきお人好しという理解が良いと思います)」に心のすべてを見透かされているように感じ乱れて行く様、原を愛する三船敏郎もしかり。白痴を愛する久我美子も。しかし「釣り合わない」から(と判断するから)誰も白痴と添い遂げられないし、当の白痴だけ人間の業の表裏とか関係なく、そう生きるしかできない生き方をまっとうしたような気がします。




東宝砧撮影所物語―三船敏郎の時代





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悲しい話です。

芝居はやや大げさで舞台的な感じ。原節子さんの(ごめんなさい!)二重あごショットが気になって、二年後、小津安二郎「東京物語」のお姿とは全然違う印象ありました。

それにしても「羅生門」で世界的評価を受けてもなお、クロサワにカットを要求する映画会社。
完全版を是非観たい(けど長いぞ〜今でも)。




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2017年8月12日 
神保町シアター にて鑑賞





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