幕末残酷物語 (1964) 監督 加藤泰





ストーリー「映画データベース all cinema」



以前京都で、歴史好きなおっさんと新選組ゆかりの地を巡っていた時、よく聞かされた言葉を思い出す。

「新選組の名目が、いくら京都や幕府を守護することと言っても、しょせん寄せ集めの殺戮集団。さぞや京都の人たちは迷惑しただろうな」










熱烈な新選組ファンの方たちには申し訳ないが、歴史なんて見方と立場を変えれば180度逆になるし。例えばそれが「善」とする側からなら、刃物を振り回す、酒場で暴れる飲み代踏み倒すとかも「正しい」ことで。事実、史跡として残る京都・角屋なんかには柱に刀傷が残ってて(これが決して新選組の誰かがやったとは言えないけども)お店や町人(=庶民)からすれば、「新選組」は果たしてヒーローだったのか?という議論はあっても良いと思う。





↓ 多数派にとってはこれだよね。


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本当かそれに近い感覚として「幕末残酷物語」で描かれるような、隊内では異常とも思えるほどの厳しく残忍な規律があったことから、近藤勇ら数名のトップクラスのために末端の隊員たちは互いに猜疑心や、殺意さえ抱いて生きていたことは想像に難くない。





↓ 近藤勇さん(映画では中村竹弥)






確かに幕府のために、また百姓の身の上から、真の武士に成りたいという渇望、最後まで戦い続け散っていった姿は、「美しさ」はあるにせよ、内側に目を向ければ相当エグいことがあったことも事実(リンチとか拷問とかね)。





↓ 土方歳三さん(映画では西村晃)





新入隊員募集の剣術大会で勝ち抜いた男が、最後の試験として新選組隊員と対決。木刀でなぶり殺されるとか、隊員同士のスパイ合戦、規律違反による斬首など、この映画では新選組の、美化され定着したイメージの裏側に潜む現実にカメラを向けています。(あくまでフィクション織り交ぜてですが)。










主人公・大川橋蔵と恋仲になる娘を藤純子が。くぅ〜可愛いい♡。「緋牡丹のお竜」になる4年前、当時19歳。この前年 十三人の刺客 でもちょい役ですが、あどけなさの残る藤純子が拝めますです。





バキュン♡






うっ!

いわゆる「新選組」ものに今まで涙し、感動した方々にはおすすめしませんし、レビューを読んでも評価が分かれる作品なので、だからこそ! 本当は観て欲しいなと思う作品です。



お時間あれば是非〜




2016年 11月7日
池袋・新文芸坐 にて鑑賞





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参考文献として。


新選組 粛清の組織論 (文春新書)


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