近松物語 (1954) 監督 溝口健二





Amazon 作品レビューほか



↑ この映画、検索すると出るわ出るわレビューの嵐。
これに限らず古典は、「ひとこと言いたい!」人が多いのは分かります。

私がこのサイトを立ち上げた理由のひとつに、古い日本映画を観て、つべこべウンチクを語る前に、もっと気軽に語りたいなというものがあり。

だからと言って、軽薄を気取ってる訳でもないのですが。








この映画、もの凄く切なくて残酷で、そんな時代と常識の中に生き死にするしかなかった男女の情念に、打ち震えました。

傑作です。必見です。




溝口健二 4Kデジタル修復版 Blu-ray BOX





・・・なんて一方的に言われてもサッパリなあなたに向けて書きますが、
舞台は江戸時代でみんな着物でちょんまげしてますが、100%、現代に通じるお話なんです。








「不倫」その疑い。その社会的影響と「制裁」。または「復讐・刑罰」。
テーマの一部はそこなんです。

ワイドショーなんかでとんでもないことがあからさまにされ共有される昨今、
見ると、どれも当事者の言い分なんて耳貸さず、断罪されてます。

まるで正義を振りかざすコメンテーターに多くの人が同調してしまい。
詳しい事情を知らないまま、同じように糾弾したりして。



↓ 左:南田洋子 右:香川京子




「罪」とは何? 「正義」って何?

この映画での当事者、長谷川一夫と香川京子は、「聞いてもらえない事実」に苦しみます。
立場(ヒエラルキー)で善悪が判断される限り、下の者は何を語っても駄目、すなわち黙しても同じ。
或は、黙して語らずこそ「生き様」なのかもと。




左:香川京子 右:長谷川一夫




隣国では、犯罪者の家族はとことん蔑視され、孫々の代まで唾を吐かれて当然な、それが常識なのかもしれまませんが。
恐らく当時の日本もそうだった筈なので、写真のような不倫カップル市中引き回しがあってなんだろうけど。

でもさらし者扱いって、今のワイドショーやSNS騒動と何ら変わらない気がするのは私だけだろうか?


デジタル修復版で是非! モノクロの美しさもご堪能あれ〜







2017年 1月11日
角川シネマ新宿 にて鑑賞





Amazon プライムで見る!(この文字クリックして検索!)




Amazonで買う!


近松物語 4K デジタル修復版 Blu-ray


Japan Movie