大殺陣 (1964) 監督 工藤栄一




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監督・工藤栄一による 「十三人の刺客」  につづく、集団抗争時代劇、第二弾!(あと1本「十一人の侍」あり)


映画製作背景には、日米安保条約反対のデモや学生運動、反ベトナム戦争など、民衆の怒りや国家権力に対しての集団アンチテーゼがあるという。だから集団抗争モノ(が受けると狙って東映は作った)なわけ。

それを知らず、平和ボケした現在の感覚で観ると、お話が複雑に感じる(ハズ)。

個と集団、権力と否権力の対比、2017年「共謀罪」が可決された今、そうした感覚・暗喩を意識して観ると、面白い・深い(ハズ)。






自分たちの権力や利益を優先する幕府、虐げられる民衆。この厳然たるヒエラルキー社会において、死を賭して、斬り掛かる男たち。「忠臣蔵」にも通じる下克上な感じは、いつの時代も爽快で儚い。

・・・と感じたかどうかは別として、当時の東映社長・岡田茂は撮影所にハッパをかけて「受けた!次もそれで行け!」とばかりチャンバラ映画を量産していた。その強烈な裏話は、先にも書いたように春日太一さんの書籍に詳しい(めっちゃ面白いよこれ!)



あかんやつら 東映京都撮影所血風録 (文春文庫)




本によると、この映画のラストの死闘は、工場排水のドブ川で撮影されたそうで。当然ながらフィルムには臭いも、モノクロなので色も映らないので分かりませんが、汚染された水を浴びながら、まさに大殺陣する役者たちが、腹を下したり、食中毒みたくぶっ倒れながら撮影が続いたとあります。






この頃の映画、悪く言えば量産型でチープだったりする。がしかし量産することで、スタッフ・キャストが血眼になりながら皆で疾走している感じが今に伝わる。 たぶん、活動写真が「好き!」ただそれだけで呼吸している集団みたいなね。そんな古き良き撮影現場を想像したりして、やっぱり映画はええもんやな〜と思うのです。








2016年 10月1日
池袋・新文芸坐 にて鑑賞(もちろん2本立て♡)




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