踊りたい夜 (1963) 監督 井上梅次





ストーリー Movie Walker



昭和38年にこんな愉快で明るくてテンポの良い「ミュージカル」があったなんて。観賞後拍手!。

そりゃ突っ込みどころ満載ですよ、でもどう書けば伝わるかな? 「物語」に真っすぐな感じ? 役者とスタッフ、エキストラも含めてスクリーンの中のエネルギーが伝わってくるというか。

「面白いものを作る!」という、「氣」に満ちているというのか。










欧米への憧れが強烈にあるだろうし、「ザッツ・エンターテインメント」を私たちだって出来る!と信じ、実現しようと模索&挑戦する当時の映画人たち、そんな熱意がダイレクトに(当時の熱量を想像して)感じられた気がしました。










ソフト化されていないので残念ですが、3人の女優ともにご健在ですし、何度も上映機会があると思いますので、是非スクリーンでご覧戴きたい!強くおすすめしておきます。

主役は「ピンクタイツ」三人娘。 長女・水谷良重(上写真中・当時27歳)次女・倍賞千恵子(上写真左・当時22歳) 三女・鰐淵春子(上写真右・当時18歳)彼女たちが歌い踊り、それぞれの夢や男性関係での葛藤・挫折を乗り越えて成長していく物語。三人のステージパパで女にだらしがない父親役に、有島一郎。渋いサックス奏者役で、逝去する前年の出演作となった佐田啓二さんも出てます。









笑って泣けて、三人姉妹が別離しても心で応援しあい、それぞれの困難を乗り越えていく様が交差して。これ編集もナイスでとても楽しめました。











しかし。どうしても突っ込んでおきたいので、書いておきます。 個人的に残念に思うのが、冒頭とラストで披露される、彼女たち3人のメイン曲 ♪ピンクタイツ。その歌詞、サビです。




ピンク、タイツ、タイツはピンク〜

ピンク!

うっふ〜ん♡

ピンク!

あっは〜ん♡

ピンクタイツ〜




何ですかこれは?ああダメだ〜今も私の頭の中で鳴っている・・・。ある意味凄いことかもしれないこの「バカ」さ加減。でもみんな一生懸命。

惜しいなあと、ピンクのタイツ姿でお色気出して演じてるからこそ、歌詞はもっと意義のある他のことを盛り込むべきなのに、まんまやん。しかも低俗すぎひんか?と。3人が青春掛けて取り組んでいる物語だけにね。












この6年後、「男はつらいよ」で寅さんの異母妹・さくらを演じ国民的女優になる倍賞千恵子さんが良い。たまらなく可愛ゆい♡ 歌えて踊れて松竹歌劇団、主席で卒業って知ってました?さすがでした。









有島一郎のダメ親父っぷりで「ピンクタイツ」は一次解散。三女の鰐淵春子は、亡くなった憧れの母と同じバレエダンサーの道を選び、鬼コーチ演じる根上淳にモーレツ特訓を受け、気がふれる寸前まで追い詰められます。この大映テレビドラマ的なノリは置いといて、本当にバレエもやっていた鰐淵さんの技とスタイルが美しい!










長女・水谷良重(現・二代目水谷八重子)の肢体も艶やかでグッド。


いやあ〜ほんとたくさんの人たちに観て欲しい傑作です!


監督の井上梅次さんは、監督・原案・脚本と自身をクレジットするくらいだから、よっぽどこの物語に執心していたと思われます。3年後の1966年香港に招聘され「香港ノクターン」として、香港の3人姉妹でセルフリメイクしたそうです。これ未見ですがDVDで見られます。


また上映したら行こう!


2017年 9月15日
神保町シアター にて鑑賞





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Amazonで「香港ノクターン」ジャケは今っぽいけど1966年の作品。おもろいかも!


香港ノクターン [DVD]



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