彼岸花 (1958) 監督 小津安二郎






作品情報 allcinema




小津安二郎、初のカラー作品。

画作りに関して、赤の発色にこだわりがあるのか?そこここに赤のやかんなど赤い小道具を配していた。

お話はゆったりとした、たぶん今の映画のリズムにはないような感覚で笑わせてくれる喜劇。小津映画とか言うと、ついかしこまって観てしまいがちだけど、そんなこたあない。コメディですこれは。




左:佐分利 信(さぶり・しん) 右:笠 智衆(りゅう・ちしゅう)






わが娘には良縁をと願う父親役に佐分利信。そこへ友人・笠智衆が相談を持ちかけます。笠智衆の娘が家出してジャズマンと同棲しているらしく、そのBarに様子を見にいって欲しいとのこと。

佐分利はそれを引き受けますが、同じタイミングで会社の部下が「佐分利信の娘さんを下さい」と申し出てきます。いつの間にか自分の娘もわけのわからん男(佐分利からすれば)と交際していたことにショックを受けます。








佐分利は自分の娘の結婚には猛反対です。自分が考える良縁ではないとして娘・有馬稲子をなじります。が、友人の娘・久我美子とは会って話すほどに、彼女の意思や夢に感化され応援してしまいます。

つまり「それとこれとは話が違う」というおっさんの勝手なエゴです。そんな演技をさせたら佐分利信、ピカイチ。




母親役に田中絹代






お父さんのエゴイズムに耐え、当時の妻像さながらに奥歯を噛み締めながら、何とか娘の意思を尊重させたいと訴える田中絹代の演技が素晴らしい。そしてこの人可愛い!










佐分利信は、行きつけの旅館の女将の娘・山本富士子からも相談を受けます。でまたここでも山本富士子の希望を応援します。が実はこれがトリックで、山本富士子は佐分利の娘・有馬稲子の友人であるので、それはそのまま愛する娘への援護射撃という形になってしまうということ。

それでも佐分利信「おれは結婚式には出ない!」とゴネます(笑)。でも最後の最後で、結婚式に向かう列車に向かう所で「完」。 その時の妻・田中絹代の笑顔が絶品でした。




↓ 若い写真しかピックアップできなくて♡







じんわり沁みる傑作です!





2017年 2月
神田・神保町シアター にて鑑賞




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是非(きっとデジタルリマスター最高です!)


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