殺人容疑者 (1952) 監督 鈴木英夫 船橋比呂志






鉄オタレビュー




戦後7年、焼け跡残る東京・横浜を舞台に、警視庁全面協力で作られた、ある意味警察啓蒙映画。極悪人を追う過程や指紋・モンタージュ写真作成など、こんな感じでやってます!を見せながら、物語としても結構緊迫感あって見応えあり。

当時無名だった劇団員を多数出演させて、のちの黒澤明映画常連、土屋嘉男がこの映画でデビュー・主役の刑事役で、追い詰められ逃げまくる犯人役にも、これがデビュー作となる丹波哲郎(当時30歳)。





土屋嘉男(当時25歳)






丹波哲郎 顔の造形はすでに丹波哲郎!(変な表現だけど)






強烈なシーンを書き留めておく。土屋さんがある犯人を追い、新橋界隈で取り逃がした瞬間、実際に街を歩いている通行人たちがそれに気づいて、大挙して犯人役を捕まえボコボコにしようとするシーン。望遠カメラで隠し撮り。自主映画並みのゲリラ撮影!


↓ そこらへんの面白い話は、生前の土屋さんが語ってます。

映画の國









丹波哲郎の印象は強烈で、以後悪役の定番となったのが分かるような気がします。長身で威圧感があり、声が太く図太そうなインテリ系でもある感じ。終盤、警視庁から借りた本物の拳銃片手に、地下水(汚水)に首まで浸かって逃げる演技も最高でした。

あと前半の聞き込み捜査で、ストリップ小屋で踊る「ジプシー・ローズ」が映ります。名前は聞いて知ってはいたが、踊る姿を観たのは初めて。人気絶頂のさなかの特別出演、貴重です。




ジプシー・ローズさん(日本人です)




映画「実録 ジプシー・ローズ」ストーリー Movie Walker



裸の自叙伝―ストリップ半生記 (1966年)




わずか32歳で亡くなった壮絶人生。映画とは関係ないけど、その貴重な姿がフィルムに残されているのがすごい。





あとウルトラマンの隊長・小林昭二(当時22歳)も、ランニングシャツ1枚で若々しく出てました。

見てこれ!これがパトカーだなんて渋すぎ!










↓ 後年、タイトルを変えて再上映したときのポスター。中央にジプシー・ローズ。








2017年 2月
神田・神保町シアター にて鑑賞





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感謝!


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