洲崎パラダイス 赤信号 (1956) 監督 川島雄三






ストーリー(日活サイト)





大傑作。

こんな素晴らしい映画があったなんて。

ビスタサイズの四角いスクリーンに映し出される昭和31年の東京。売春禁止法でやがて消える赤線地帯、その名も(実際にあった)「洲崎(すさき)パラダイス」。その出入り口の小さな酒場に集う男女。











ラピュタ阿佐ヶ谷 のモーニングショーで開催された、女優・轟夕起子特集上映で鑑賞。今まで何度も鑑賞するチャンスを逃してきた川島雄三監督作品。






川島雄三 乱調の美学






幕末太陽傳 (1957) と並び称される川島監督の傑作。片や時代人情劇、こちらは当時・現代の人情劇。どちらもすばらしすぎて正直言葉がでてこない。陳腐なもの語りになるくらいなら書かない方がマシなんだけど。

新珠三千代(26歳)演じる元娼妓とダメ男(ほんと愚図でイライラします)演じる三橋達矢(33歳)が轟さん経営の酒場に辿り着きます。そしてこの店を中心に、赤線地帯入口近辺の人間模様が交差していきます。




左:新珠三千代 右前:三橋達矢 (別写真)






物語の構成が良い。堅苦しくない脚本が良い。演出・演技が素晴らしい。アングルも映画的という意味で最高。ロケーションも良し。とにかくたくさんの人に見て欲しい。自分の目と心で確認して欲しい。昭和の日本の姿、特に、女が女として生きる姿。それぞれの立場の佇まい、その美しさを感じて欲しい。










新珠三千代が見事な女っぷりを発揮して、悪役で有名な河津清三郎の妾となります。ショックで酒に溺れた三橋達矢は、働くそば屋の娘・芦川いづみ(21歳)♡の応援で立ち直って行きます。さらに若い女と駆け落ちして行方知れずだった轟夕起子の旦那も帰ってきます。それなりに平穏を取り戻したころ、やっぱり新珠三千代が戻ってきます。





芦川いづみ、決して出しゃばらず、ほのかにミッチーに恋心。切ない!(別映画)






あとはほんと観て下さい。黒澤明とか小津安二郎とか、いやいや川島雄三、もっと評価されてええと思います。調べてみたらあえて自ら「B級映画ばっかり作っていたけど、この洲崎パラダイスでようやく・・・」という発言をされていたとか。ま確かにさらに 「接吻泥棒 (1960)」 みたいな軽いコメディとかも撮ってますが。








聖地巡礼のサイトがいくつもあって、一番優秀な感じのサイトを載せておきます。 洲崎遊郭跡探訪 よ〜く見れば今でも「昭和」が微かに残ってたりするもんです。




↓ これは若き日の轟夕起子さん。宝塚出身。50でお亡くなりに。晩年はお母様役の鏡みたいな。






その演技、微かな表情、自然な仕草で生き様や感情が伝わってくるような感じ最高でした。ちょい役ですが、小沢昭一さんも良い味だしてました。







大沢悠里プロデュース 小沢昭一の小沢昭一的こころ 昭和の傑作選 CDボックス






「東京の恋人 (1952)」 と違って開閉しない勝鬨橋が、物語の重要な舞台として出てきます。









2017年 10月12日
ラピュタ阿佐ヶ谷 にて鑑賞




Amazon プライムで見る!(この文字クリックして検索!)



デジタルリマスター版がおすすめ!


日活100周年邦画クラシック GREAT20 洲崎パラダイス 赤信号 HDリマスター版 [DVD]





Japan Movie