集団奉行所破り (1964) 監督 長谷川安人






ストーリー「映画データベース all cinema」




面白い。

超大スターとか、殺戮とかっていう派手さがタイトル見てもない感じ、だって奉行所相手やし。だから拾い物って感じで良かった。

この頃量産されていた、東映の「集団抗争時代劇」と呼ばれるジャンルの最後の作品らしい。監督はのちのテレビ「必殺シリーズ」でも有名な方なのでドラマ性良し。何と言っても脚本が黒澤組の重鎮・小国英雄だし。










悪役のドン専門みたいな金子信雄が一応善人役。いえもちろん元海賊ですから何やら計画しております。そこに集まる男たちもいわくあり気な奴らばかり。計画とは、大阪東町奉行所の金庫に眠る銭を搔っ攫うこと。そもそもその銭は、金子信雄たち海賊が奉行所に襲われたのを助けてくれた廻船問屋・河内屋のもの。河内屋は水路開発などに尽力したり庶民に愛された存在。がしかし、その財政に目を付けた東町奉行により取り締まられ、財産没収されたものだった。金子信雄はその銭を奪い返して奉行所の悪行を白日のもとにさらし、恩人・河内屋の7回忌を盛大に開くことを夢見ていた。






↓ ヤクザ映画、定番の金子信雄(唇突き出して言い訳しながら憤慨する感じ)








集まった男たち。腕の立つ浪人役に当時52歳、台詞少なめ動き少なめ大友柳太朗(笑:常に噛みそうな気がする台詞回し)。 ↓ 別映画(ちょっと若め)。








ヤブ医者役に、これもほぼ悪役専門の内田良平、当時30歳。


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この人、石原裕次郎から赤木圭一郎から、成人映画 「やさぐれ姐御伝 総括リンチ 」(1973) とかではエロ悪役もやるし。 一番有名なのはやっぱり、工藤栄一監督の 「十三人の刺客」(1963)  での悪役側、バカ殿を使命として守り続けようとする役柄、最高でした。 で知ってましたか?内田良平さんは詩人でもあり、昭和歌謡で大ヒットした「ハチのムサシは死んだのさ」のオリジナル詩を作った方なんです。






ハチのムサシは死んだのさ








里見浩太朗、当時28歳が演じるのはスケコマシ。イケメンでいかにもですが実は初心だったりするところが可愛い。 ↓ 若い写真が見当たらず。








その里見浩太朗が、奉行所に出入りする同心役の佐藤慶、当時35歳の娘をかどわかすのも重要な作戦のひとつ。佐藤慶は相変わらず狡役です。







珍しく大阪が舞台の時代劇なので、狂言回し的にバリバリ大阪漫才のりのコンビが出てたりしてその会話が小気味良くてグッド。

最後に紅一点、桜町弘子♡当時27歳が悪奉行の妾となって潜入。色仕掛けで内部情報を収集します。










桜町弘子と言えば 博奕打ち 総長賭博 (1968) の鶴田浩二の妻役、そうだ思い出した。藤純子ばかりに目が行ってましたが、出演シーン短いけれど夫との約束を守れなかったことで自害する、妻としても任侠に生きるという、かなり切ない演技最高でした。

狡役の佐藤慶が、実は良い男(河内屋の幼い娘を救うため養女にしていた)だということが分かり、佐藤慶も一味に加わって奉行所に殴り込み。なかなか爽快な映画でした。







2016年 9月23日
池袋・新文芸坐 にて鑑賞




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↓ これ面白そう!


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