日米花嫁花婿入替取替合戦 (1957) 監督 曲谷守平






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面白かった。拾い物って感じ。

シネマヴェーラ渋谷 で上映された「新東宝」傑作選。ファンとおぼしきおっさんおばちゃんたちが多かったのかもしれないが、上映中ひとしきり爆笑が起こり。

だいたいにおいて特に古いコメディは、クスっと出来てもなかなか腹を抱えて笑うまではいかないもの。つまりネタはもはや化石なわけで。

観ていて感じたのは監督が楽しんで演出しているだろうなということ。曲谷守平(まがたに・もりへい)監督作は初めての観賞となりますが、何か演出力を感じました。でもって高島忠夫以下、役者たちがそれぞれの役割を出過ぎず演じている感じ。










お話は、アメリカ1番・アメリカかぶれの社長令嬢・日比野恵子の養子になった高島忠夫の悲哀。と、日本1番・日本大好き着物に和室のヘレン・ヒギンズと、アメリカに帰りたいヤンキー夫・ジョージ・ルイカーの二組の夫婦をめぐる物語。

タイトルにあるように、結局入れ替わって再婚するというオチははなから明らかなので、そこへ至る展開がいかに滑稽で愛すべきものであるかにかかっています。本当に元ミス日本という経歴を持つ日比野恵子が、レコードで50sロックをかけてお手伝いさん相手に必死に踊り狂うシーンは圧巻・愉快!




↓ 日比野恵子(別映画)スレンダーでグラマーで美しい






↓ 日比野恵子:左


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そう。「新東宝」のお約束は歌と踊り。主役の高島忠夫も新婚初夜、ホテルの部屋からハワイの夜景(セット)を見つつ口ずさんでいます。寂しげな歌を歌い終え振り返ると、タイプライターに向かう新妻・日比野恵子が。


 高島 「ねえ、どうして新婚初夜に仕事してるんだい?」

 日比野「この翻訳代、ベビイちゃん(高島の愛称)のお給料の3倍なのよ〜」


高島忠夫、付けまつげメイクでまさにベビイちゃん(笑)。





そんな不思議な新婚初夜の二人の部屋に、ずかずかと日比野の友人(アメリカ人)がやってきて、流暢な日本語でこうまくしたてます。


 外人「なぜ日比野さんほどの素晴らしい女性が、日本人の男と結婚するんです
    か!?」


高島忠夫固まります。


 外人「今すぐ離婚してアメリカ人と結婚しなさい〜」


柔道家の兄を持つ高島。奇声をあげて存在を知らせます。と、外人やっと気づいて。


 外人「あ、この男が旦那さんですか?気付かなかった、ボーイさんかと思った」

 日比野「ここじゃ何ですから、ロビーでお話ししましょう」


日比野&外人去る。高島ベッドに突っ伏して悶々とする。


何なんだっこのぶっ飛んだ脚本は!?









正確に記憶してるわけではないのですがだいたいこんな感じのワンシーンに大爆笑しました。











着物姿も美しく、日本におけるモデルの元祖的存在でテレビでも活躍したというヘレン・ヒギンズさんがけなげな仕草で良かったです。調べても一世を風靡したわりには資料や写真が見当たらず。外部サイトですが当時のテレビマンの方が書いたサイトをオススメしておきます。 ↓

黎明期のテレビを支えて











映画は中盤以降若干ダレて。高島忠夫と外人旦那が決闘し、それぞれの妻が逆の旦那を応援する芝居は編集するのを忘れたかのようなノリ。ま、そんなこんなありましたが、おおむね最初に書いた通り愉快な拾い物な感じの一本でした。



ソフト化してほしい〜




2017年 10月30日
シネマヴェーラ渋谷 にて観賞




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