囁く死美人 (1963) 監督 村山三男






ストーリー Movie Walker




大映映画を続けよう。これを書いている2017年10月〜12月は複数の映画館が連動して「大映女優祭り」なるものを開催していて、例によって「全部観たいのに仕事で観られない」ジレンマを抱えながら通っております。











さてここでいう女優は新東宝出身(倒産で大映に移籍)した 万里昌代(ばんり・まさよ) 80年代以降の情報がないのでご存命かどうかも分かりませんが、日本人ばなれしたルックスでとにかく眼力が強い! すでに紹介した前年の 「誘拐 (1962)」 監督 田中徳三 では宇津井健の理解ある良妻を演じ、「B.G物語 易入門 (1962)」 監督 富本壮吉 では出番少ないながら田宮二郎の♡を射止めた万里さん。今回は川崎敬三演じる天才外科医に捨てられ殺され化けてしまう役どころ。










そういえば 「恋愛ズバリ講座 (1961) 第3話 監督 石井輝男 の冒頭で交通事故で殺されたのもありました。その時の「顔面神経痛の花嫁」役の顔芸には少々引きましたが・・・。

↓ その時の写真発見(右)。コメディなのかサスペンスなのかわかりづらい(結構両方だったりして)。







↓ 川崎敬三がもういわゆる「善人ぶってて実は腹黒いけど頭悪くて失敗する」役どころをきちんとこなしてて、こちらも負けじと分かりやすい「顔芸」で呪いに怯え狂って行く様がいとおかし。










この映画、いわゆるB級テイスト満載で、お話の作り方も(これも同じ新東宝かっ!) 「東海道四谷怪談 (1959) 」監督 中川信夫 を代表とする「出世のために妻や恋人を殺し、その幽霊に恐れついに狂い、他の人なのに殺した女に見えて殺してしまう」パターンを一応踏んで行きます。




↓ 病院の部屋から見える用水池に無理矢理押し込む。なかなか死んでくれないのが怖かった面白かった。






DVDが出ているのでストーリーはこれくらいにしておきますが、ラストでそのパターンどおりでないひねりがあるのでお楽しみに。ま、薄々気付きましたけど(苦笑)。



Filmarks  というサイトを見てみるとこの映画とても評価が高い。確かに丁寧に、かつカメラワークなど斬新だったり、古い日本映画の割には効果音もGood!
でも分かりやすい顔芸のショットがあるのに、その心情の独白を入れるなど、後年大映テレビドラマで量産された「ベタな」作り方の元祖はここだったのかと。だからとてもテレビ的。










川崎敬三が万里昌代との別れ話で階段上で揉め、女を押し倒した瞬間、女が人形にチェンジ。その人形が結構リアルだったので、階段を転げ落ちる人体がボキッボキッ!と頭・首重症した感じで落ちていくのが痛々しくておおお〜と。崖から落ちる人体=人形の定番な作り方だけど、CGなんてない時代、いかに「らしく」バレててもやり通すか? 「吸血鬼ゴケミドロ(1968)」監督 佐藤肇 でも書きましたが、そんな造形に大の大人たちが寄ってたかって真剣に考え仕込んでいく、そんな時間を想像するだけで、私は存分に楽しめてしまうのでした。





↓ このレタリング大好き。







2017年 11月20日
シネマヴェーラ渋谷 にて観賞







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