張込み (1958) 監督 野村芳太郎






ストーリー Movie Walker




松本清張による原作も(実は30ページほどの超短編だって!)繰り返しテレビドラマ化された(Wikipediaによると11本も!)ものも見てなくて、何の予備知識も無く劇場観賞してぶったまげました冒頭の12分間!。これとっても有名な話らしく、レビューを探してもその言及は必ずあります。

東京で起きた強盗殺人事件。犯人の目星が付いて、九州・佐賀県からの出稼ぎ労働者・田村高廣であることが分かり、警視庁の刑事・大木実と宮口精二が、田村が今は他人の妻になっているかつての恋人・高峰秀子に会うため佐賀に戻るのではないかと推理し、横浜から陸路現地に向かいます。










はい、陸路佐賀県へ。



1958年・昭和33年この時代、横浜から佐賀へ「陸路」移動するということはどうゆうことなのか!?を、この映画はタイトル「張込み」が出るまでの冒頭12分間で映し出しています。

警視庁刑事の出張といえども、急行列車(新幹線が無い時代の一番早い列車)には乗れても、当然座席は特等車(今でいうグリーン車みたいなもの)はおろか一等車も二等車にも乗りません(乗れません)。普通の乗客と同じように23時頃、九州行きの夜行急行列車に飛び乗りましたが、満席すし詰め状態で座れません。犯人を追う刑事とはいえ見た目は私服で普通のおっさんデカ、ベテラン・宮口精二&若手・大木実はそれも想定内として、普通に通路(たぶん木の床)に座りこんで煙草吸ったりして夜を越します。












夜が明けるのが滋賀あたり。お尻は痛い体も痛いがそれが当たり前なので文句を言わず。でそのまま大阪駅に到着して蒸気機関車に乗り換えようやく席を確保。当然ながら冷房もないので窓を開け、大木たちもワイシャツを脱ぎランニングシャツ一枚で「暑い暑い〜」おっと窓から機関車の煙が入ってくるよ閉めないと。






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なんてしながら山陽道を抜け九州に渡り夜、ほぼ24時間後に目的地の佐賀に到着・・・。

いやそりゃもう大変なことだったんだなと、私がこどもの頃の記憶にかすかに残る「国鉄」は今の民間JRではないので、駅員さんなんか基本偉そうで、乗客を荷物扱いしているようなところもあったので、おもてなしとかサービスとかいう観点も無かったはず。

いやはや、これからサスペンスを観ると思ってスクリーンの前に座る私たちに、先ずその移動をどーんと観せた監督・野村芳太郎さすがです。










脚本は名シナリオで著名な橋本忍さんですが、ノンクレジットで山田洋次さんも参加。まさに野村×山田のコンビが生まれたのがこの年で、「モダン道中 その恋待ったなし」 も同年公開でした。










検索してたら当然のごとく、今で言う聖地巡礼?ロケ地の今昔を紹介するサイトがあったので、優秀なサイトを二つほど勝手にリンクしておきます。私自身鉄道オタクではないのですが、特にそっち方面に興味がある方は是非クリックしてお読み下さい。 ↓ いずれも写真や文章が素晴らしい。




「シネマ紀行 張込み』


「東京紅團 張込み(前編)」




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何度もリメイクされておりますが、その原点を是非観てもらいたい。





2007年ごろ
京橋・国立近代美術館フィルムセンター にて観賞





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これも面白かった記憶。


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