夢でありたい (1962) 監督 富本壮吉







ストーリー Movie Walker





タイトルが良いね、響きがいい。

ストーリーは、のちの大映テレビドラマの原型みたいな。純真この上ないヒロイン・山本富士子が、廻りの登場人物たちに終始惑わされ妬まれ騙され、はっきりスパっ!と主張したり、机のひとつでも蹴っ飛ばせば変わるかもしれないのに、すべてを受け入れ不幸を背負い込むことになる展開。(で最後は必ずハッピーエンドなんだけど)。





山本富士子(たぶん別写真)元ミス日本♡。







観ていて思い出したことがある。それは70〜80年代にかけてテレビでやってた大映テレビドラマ。実は個人的に嫌いだったこと。主人公が受ける困難や誤解。 ↑ に書いたように「主張」すればきっと分かってもらえたりするかも知れないのに、主人公はそこに気づかなかったり他のことしてたりしてどんどん悪循環を繰り返すストーリー。見ていてムカムカ・イライラしていたこと(きっとハマってたんだと思いますけど)。





白眉はこれだったよね!「赤い」シリーズ! 山口百恵さん♡。


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山本富士子の旦那・渡辺文雄は富士子さんの妹・江波杏子と不倫に走り、それがばれても開き直り離婚にも応じない。宝石店に勤める富士子さんは田宮二郎と運命的に出会い、そりゃもうさわやか紳士なのでよろめいてしまうわけですが、当然渡辺文雄、酔っぱらって怒り狂います。さらに江波杏子は「お姉さんのものは何でも欲しい!」と今度は田宮二郎に色仕掛け。ま、他にもいつの間にか悪い噂を流されてたり色々たくさんあるんですがこんな感じ。





渡辺文雄。晩年は悪役でも人の良い感じの役柄が多かったけど、映画ではチンピラっぷり発揮してました。


渡辺文雄の続くいしん坊!万才 (1977年)







江波杏子(別映画)。映画当時20歳。オードリーヘップバーンみたくスレンダーでコケティッシュ。こんな表情で迫られても、田宮二郎はゆらぎませんでした。








高峰三枝子(映画当時44歳)が、富士子さんの宝石店のマダムであり、渡辺との結婚の仲人もしたというのに、富士子さんをもてあそんでよからぬ情報を耳打ちしてて、「あ〜ムカムカするっ!」


高峰三枝子 (日本の映画女優)






原作は 舟橋聖一(1904-1976) 。この時代、彼が書いた小説は多くが映画化されたけど、今小説家としてどれだけの人が知っているだろうか? 実はNHKの大河ドラマ第一作「花の生涯」(井伊直弼もの)は彼の原作によるもの。また1999年の大河「元禄撩乱」も舟橋聖一の「新・忠臣蔵」が原作だったそうです。相撲好きだったそうで、東京・両国国技館近くに碑が立っております。(あ、ここで産まれたんだ)。





舟橋聖一生誕の地(墨田区のサイト)







すでにレビューした 「可愛いめんどりが歌った (1961) 」 で、大空真弓が売れっ子脚本家のおやじに囲われる渋谷区・代官山(という設定)の高級アパートが、今度は建築デザイナー演じる田宮二郎が住む所として使い回されておりました。ま、監督同じやし(笑)。





美しい。だけではなく、山本富士子さん結構骨太で、 山本富士子 Wikipedia によると、この映画出演の翌年、大映からフリーになるいざこざで大映社長・永田雅一(ワンマンで有名ね)の逆鱗に触れ、それでも曲げず舞台女優にシフトしていったこと。結構男前なんです知らなかった。






いのち燃やして―女優、妻、母として ただひたむきに







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2017年 12月 5日
神田・神保町シアター にて観賞






やっぱ着物ってええよね♡


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