霧の旗 (1965) 監督 山田洋次






ストーリー&レビュー「映画データベース all cinema」




傑作。

およそ2時間の上映時間、どうなるのだ?どこへ向かうのだ?手に汗握る息づまる緊張感が持続して心地よく。主役の倍賞千恵子(当時24歳)と監督・山田洋次(当時34歳)の強固なタッグと名匠・橋本忍の脚本。モノクロの画面の中、どこにも無駄がない感じ。演出も演技も構成もすべてが緻密に組み立てられていて、すべてのカットがラストへ向かって適切に過不足無く突き進んでいる感じ。あ〜たまらん、痺れました。










倍賞千恵子が兄である「太陽にほえろ」の山さんこと露口茂(当時33歳)の無実を訴え、九州から汽車を延々乗り継いで上京。ここは同じ松本清張原作映画で、同じ橋本忍脚本の 「張込み (1958) 」監督 野村芳太郎 ほど移動に時間をかけませんでしたが、充分に長旅であることが伝わります。倍賞は東京の著名な弁護士である滝沢修の事務所を訪ね弁護を依頼しますが「料金が高すぎる」「九州に通えない」いずれもある意味もっともな理由で断られます。そして一年後、死刑判決を受けた兄は二審に控訴中に病没。倍賞はなんと銀座のバーのホステスとして働きながら、ひっそりとかつしたたかに「復讐」の扉を開いて行くのです。はいここまで!これ以上は書けません!是非観て欲しい。





↓ 吉村公三郎監督「安城家の舞踏会(1947)左:滝沢修 右:原節子






倍賞千恵子の演技も恐ろしいのですが、弁護士役の 滝沢修 (1906-2000) Wikipedia  が素晴らしかったです。紳士であり時に高圧的であり、実はヒューマニストであり真摯な生き様であるところ。抑えて抑えて徹底的にリアリズムにこだわったような演じ方は、やはり調べて見たら筋金入りの演劇人だった。彼と倍賞そして新珠三千代(当時35歳)のせめぎ合いが素晴らしく。どの役者も感情的すぎることなく、何かひたひたと映画の中に存在する「真実」に近づいていくような感じを受けました。






新珠三千代、銀座の高級バーのマダム役で滝沢修の2号さん。倍賞千恵子によって悲劇に巻き込まれて行きます。







滝沢修は前に何かで観たぞ・・・と、あっ! 「あいつと私 (1961) 」監督 中平康 で石原裕次郎と共演(後半に出てくる割とキーマン)してた。それを思い出してもあ〜なかなか味わいある演技してたなと、アメリカ在住という役柄の雰囲気が凄く出てたなと。今まできちんと存じ上げず申し訳ない。これからもっともっと観て、語り継ぎます!







2018年 2月22 日
ラピュタ阿佐ヶ谷 ”石上三登志スクラップブック刊行記念 ミステリ劇場へようこそ” にて観賞








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偉人です。


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