ヤングおー! おー! 日本のジョウシキで〜す (1973) 監督 山崎大助





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くだらない。

よくぞまあこんなくだらないものをと思うが面白い。

公開当時8歳で大阪人の私にとっては、当時の吉本芸人総出演で、これでもかと持ちネタギャグを連発してくれるので懐かしくて面白い。思わず声を出して笑う場面もあったが、それは懐かしさによるものがほとんどで、かつてそんなことで腹がよじれるくらい笑っていた子ども時代に戻りたがっているような、でも戻れるわけなんてなく。映画として観なければと思えば思うほど、くだらなくなりしんどくなって・・・観賞後どっと疲れました。













関西人以外にはさっぱりだと思うけどこの映画、自分の記憶をもとに軽く説明しておきます。先ず「ヤングおー!おー!」というのは大阪・MBS 毎日放送制作の歌ありお笑いあり公開生放送番組で、司会は落語家の笑福亭仁鶴、桂三枝(現・分枝)、進行役にMBS斉藤努アナウンサー。番組冒頭はテーマ曲にのせて斉藤アナが会場を巡り、参加するヤングたちにマイクを向けて「どこから来たの?」と聞いて廻り、通路ではスクールメイツみたいな女子たちが踊り、という冒頭をこの映画ではそのまんまやってました(懐)。

詳しくは→ ヤングおー!おー! Wikipedia 必読。





斉藤アナ♡




笑福亭仁鶴





さらに冒頭のステージでは、ザ・パンダと呼ばれた落語家の、今でいうコントグループも登場!




(ザ・パンダ:奥から月亭八方・桂きん枝〈2019年に四代目・桂小文枝襲名予定〉仁鶴さんの後ろに林家小染・ギターを持っているのが桂文珍)






主役グループ:画面奥から、コメディNo.1の『アホの坂田』と呼ばれる少し前の坂田利夫、桂三枝、横山やすし、西川きよし、岡八郎、コメディNo.1の前田五郎。







とにかく当時の吉本芸人総出演みたいな感じで、「あっ!憶えてるけど名前が出て来ない」みたいな芸人さんまで。下の写真、短いシーンでしたが坂田利夫を取り囲む右側に大きなアゴで笑いを取った、阿吾十郎(あご・じゅうろう)、その隣の黒めがねが、転倒して動かないギャグが最高だった竜(タツ)爺こと井上竜夫で、隣に首をくねくね振りながら歩いて喋る変なおっさんだった淀川吾郎とか・・・わからんよねごめんねすんません。







ボケ老人なのに体が柔らかく俊敏に動いて笑わせた平参平(写真中央:たいら・さんぺい)がボスのヤクザでチャンバラトリオが子分でした。






恐らく40代半ば以上の関西人にしか、彼らの繰り出す「笑い」は通じないだろうなと思うし、つくづく彼らが当時目指していた「笑い」は、2018年の今、まったく通じないことも確か。でもうひとつ感じたのは、当時の子どもたちは吉本新喜劇はテレビ中継で見ておりました(確か土日に欠かさず)が、それって舞台中継だから2次元的な空間を共有して、あらゆるギャグや仕草に笑い転げていたわけです。それがこのような映画になると3次元に空間が広がり、同じギャグが立体的になってしまい逆に薄っぺらさが丸見えになった感じ。何となく公開当時も劇場で爆笑が巻き起こったとは思えないのですが。






左:”奥目の八ちゃん”こと、岡八郎。「どっからでもかかってこんか〜い、くっさー」はワンカットでやってくれたのでさすがに笑ろた。

 






アホな男たちが一攫千金目指し、バカなくだらないギャグを繰り返すというのは、すでに 「ドリフターズですよ! 冒険冒険また冒険 (1968) 」監督 和田嘉訓 でドリフがやってましたが、この映画が違うのはエロ、というかピンクな部分を出したこと。仁鶴さんを始めとする面々は「トルコ風呂(今でいうソープランド)」を作って不法に稼ごうとしたのでした。ま、そこらへんを「時代」として割り切って観ることができれば、それなりに楽しめるということで。






トルコ風呂 Wikipedia




アングル 「トルコ風呂」 原画同縮尺近似(50号) ingres-02-07









 








ヤングおー!おー! Wikipedia  によると、この「ヤングおー!おー!」によって、テレビと吉本興業がガッツリ結ばれて、当時まで関西では松竹芸能・松竹新喜劇のほうがウケてた状況を一変させたとのこと。今に至る上方お笑い帝国の基盤と言えます。






劇場に展示していたプレスシート







↑ これを読むと、当時のMBSの人気番組だった「アップダウンクイズ」も映画に登場とありますが、完成作品にはありませんでした。恐らくスポンサー(ロート製薬)が拒否したんでしょう(代わりに当時のヒット小説&映画をもじって『日本沈没ゲーム』として、ゴンドラが不正解で水没するというものに)。ヤングおー!おー!は日清食品の提供でま、こんなバカエロ映画でも進歩的と見てOKしたと推測しますが、ロートはね(残念)。





懐っ!回答者が乗るこのゴンドラ、裏側で美術さんがロープ使って手動で昇降させてたんだって。






映画の終盤、主役の連中が船を奪って海外脱出を計ります。船を奪われて海に転落する船長役に斬られ役で有名な、そう「ラストサムライ」にも出演した福本清三さんが出てました。









あんまりくだらないくだらないと言い過ぎると罰が当たりそう。子どものころは本当にお世話になりましたから。やっぱ舞台で見るのが一番です。



吉本新喜劇 ギャグ100連発【保存版】 [DVD]








あと、マジに見えるどつき合いギャグでデビューして間もない、間寛平と木村進も出てました。



ゴールデン☆ベスト










2018年 2月8日
ラピュタ阿佐ヶ谷 ”歳末新春特選 コメディ天国 it's 笑 Time” にて観賞








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0208 ra (ザ・パンダ・斉藤勉・アップダウンクイズはなし)
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