宇宙人東京に現わる (1956) 監督 島 耕二





ストーリーほか作品情報: wikipedia




大映の特撮映画を2本立てで。








先ずはこちら「宇宙人東京に現わる」。総天然色(カラー)としては初の特撮ものだったらしい。宇宙人はヒトデのようなボディに大きな瞳がチャーミング、手作り感満載のパイラ星人。でなんとそのデザインを担当し、クレジットでは「色彩指導」とされたのは「芸術は爆発だ!」の岡本太郎(公開当時45歳)。






パイラ星人たち♡。これ加工された写真。実際は(着ぐるみなので)人間の大きさ(笑)。






昭和31年現在の東京の街に、突如彼らが出没します。波止場、歌謡ショーの劇場、下町の軒先・・・物言わず大きな瞳をぎらつかせるだけ(何も攻撃したりしない)のパイラ星人たちは、ただ人間を混乱させて、いったん円盤に戻り車座で会議をします。




 パイラA「人間たちはまるで醜悪なものを見たかのように驚きます」

 パイラB「何だと!?そうゆう人間たちは美しいとでも言うのか?」


と、歌謡ショーで歌っていた美人スタアのブロマイドが出てくる。


 パイラC「これが人間の顔です」

 パイラB「おお!なんと醜いではないか!?」


一同どよめく。

 
 パイラB「ではこんな醜い人間に変身して、人間界を調査する犠牲精神のあるものはいないか?」


一同、躊躇する。


(以上、記憶の台詞)






↓ 彼らの言葉は字幕スーパーで、私たちにも理解できました。







さっそく(人間界でいう美人)スタアに乗り移ったパイラ星人は、天文台で研究する主人公たちの前に現れます。そんな彼女を身寄りのない人として別の名前をつけて歓待し、若き川崎敬三(当時23歳)は彼女とテニスに興じます。するとパイラ=スタアは軽々と10mくらいジャンプして玉を打ち返したりして怪しいことこの上ありません。





パイラ星人に乗り移られた苅田とよみ(これが銀幕デビュー作のよう。翌年にかけて数本出演のキャリア)







研究者たちの前でパイラ苅田はあっさりと宇宙人であることを認め、地球を破壊する巨大隕石が近づいていること、それを撃退するには世界中の水爆を撃ち込まなければならないこと、さらに水爆を上回る爆弾を開発中だった他の研究者をなじり、その方程式が書かれた紙を破り捨てます。隕石がせまってきます。気象状況が悪くなってきます。天文台の研究者たちが世界に呼びかけ、やっとのことで各国が水爆を撃ち込みます。が、隕石はビクともしません。もうどの国も弾切れです。パイラ星人〜話が違うやん!?






左:岡本太郎(1911-1996)






水爆を上回る爆弾を開発中だった研究者は、悪の組織に拉致されておりました。が、隕石接近で異常気象となり悪の組織もそれどころじゃなくなって逃げました。ここで姿を消していたパイラ星人が現れ研究者を助け、破り捨てた爆弾の方程式を円盤の中で完成させ、それを隕石に撃ち込んで地球は助かったとさ。

とゆう映画です。

宇宙人は良い人だったのね。すなわち当時争うように水爆実験が繰り返され、映画公開の2年前には 第五福竜丸 Wikipedia  事件が起きたばかり。それへの批判が盛り込まれているということ。地球のために撃ち尽くさせてしまうというところが良い。でいったんは批判してみせてた強力爆弾をもって地球を救ったちゅうことです。





風景がたまりません。


昭和30年代スケッチブック―失われた風景を求めて







この映画、主人公たちが生活する長屋や路地裏のセットがきっちり作られてて、カラーの画面でそれを見物するのも楽しかった。岡本太郎が色彩指導したというから、色の配置がとても良い。そして和風建築の美しさにほれぼれしました。特撮の醍醐味というより、個人的には美術セットの美しさと、伺える当時の暮らしぶりが観られて良かったです。








2018年 2月28日
シネマヴェーラ渋谷 ”シネマヴェーラ的 大映男優祭” にて観賞









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??襲ったっけ??


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