砂の器 (1974) 監督 野村芳太郎






ストーリー&レビュー「映画データベース all cinema」



黒澤明3連発のあと、松本清張に戻ります。

松本清張原作映画では恐らく白眉、誰もが認めるだろう傑作。がしかし、今回初めて観賞して「???」となったのは正直な思い。推理ものの辻褄合わせが、70年代なら許されたのだろうか?例えば物語の鍵を握る人物が、殺害された被害者と一緒にスナックに居て、その目撃証言を現場検証のようにして洗うシーン。ネタが分かってラストになって思い出すと、それほどの人物がそこに居たのに「○○に似ていた」という証言さえも得られなかった、あってもおかしくなかったはずだな〜と感じたり。






劇場に貼られていた当時の解説。映画化までに14年の歳月。撮影にも1年間って凄い。






ただスケールのでかさだけでもこの映画は傑作と呼べるし、後半、天才作曲家:加藤剛が演奏&指揮する交響曲の美しさ、そしてその楽曲を聴きながら謎解きが進むという展開は、他のどんな映画にもない圧倒的な迫力がある。先日、東京交響楽団による生演奏でこの映画を観賞するというイベント¥9.800があって、もしそういう映画だと知っていたなら、そっちで観たかもしれない。つまりクラシックのコンサートをそのまんま体験している感じ。そのクオリティは何度も言うけど凄い。






サントラは色々バージョン違いあり。


あの頃映画サントラシリーズ 砂の器 映画オリジナル音楽集








楽曲に載せて加藤剛の少年時代を連れた加藤嘉が往く。その景色の美しさと過酷な役柄のコントラスト。清張ものらしく鉄道を使っての移動と、そこに地名や方言の謎が隠されミステリとしても秀逸。だからこそ細かい部分で「?」が(他にもあるけどネタバレするので書かないでおく)あり(私だけ感じているのではないと思うがどうなんだろう?)個人的には残念。また景色は美しいが、特徴的なカメラワークとしてズームバックをして見せる場所、状況を説明するカットがいくつもあり、同時に人物のクローズアップ(画面いっぱいに顔)も多用されてたので何だかテレビ的だな〜と感じてしまった。







大岡越前ならぬ現代劇の加藤剛(当時36歳)







その加藤剛に無下にされるあわれな女性に島田陽子(当時21歳)






そこ笑うところじゃないのは分かっているけど、つい「丹波節」かまされて吹いてしまうおれ。丹波哲郎必死の捜査で真相が明らかになっていきます。


丹波哲郎の好きなヤツ嫌いなヤツ







現・千葉県知事。この映画の頃は青春もので大人気だった森田健作(当時25歳)ピチピチしてます。


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監督と脚本家の宣言。であるからに、私の「?」は論外なのかも。






これまでに観た松本清張もの


「張込み (1958) 」監督 野村芳太郎

「点と線 (1958)」 監督 小林恒夫

「けものみち (1965) 」監督 須川栄三

「霧の旗 (1965) 」監督 山田洋次

の中では個人的に「霧の旗」が一番かな?













2018年 4月6日
ラピュタ阿佐ヶ谷 ”石上三登志スクラップブック刊行記念 ミステリ劇場へようこそ” にて観賞






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