暗黒街の対決 (1960) 監督 岡本喜八






優秀な映画レビュー





原作・大藪春彦作品を連続で。先ずは個人的に苦手な岡本喜八監督のこれ。いやきっと苦手意識が先に立ちすぎて構えて観てしまっているというか、もっとお気楽に(観て欲しいだろうし)楽しめば良いのにと反省。しばらく前に観てずっとプレビュー出来ずにいたのですが、今回これを書きながら調べていて、もう一度、バカになって観てみたいなと思った次第。












前年、同じ岡本組で三船・鶴田の「暗黒街の顔役」がヒットし製作され、翌年、加山雄三主演「暗黒街の弾痕」までシリーズ化(但し内容や設定の繋がりはない)、しかもそれぞれ正月映画だったので、力がこもった娯楽作だというのは分かる。ただ早いカット割りや喜八監督らしさが、いささかね?って感じでしたが。

新旧暴力団抗争に三船敏郎が潜入し、そこに復讐のために命を賭ける鶴田浩二がいて。悪い方の組に4人の殺し屋(我らが天本英世とミッキー・カーチス含む目つき悪くて弱々しいコント集団みたいな)が銃の腕前を買われて雇われるのですが、彼らはいきなり仕事にありつけず、出番が来るまで組が経営するキャバレーで歌わされることに。「俺たち、音痴だぜ!?」と拒否する天本にミッキーが甘いマスクで「まかせとけ!」

そして歌う世にも奇妙な旋律「月を消しちゃえ」を是非、ご覧あれ〜






YOUTUBE  月を消しちゃえ





いかがですか?ぶっ飛びますよね!? しかも本編中2回も歌って(動画は2回目)、ミッキーの顔芸(1回目のほうが笑える)も、テープ廻して口パクだったりとか、これってストーリー展開にまったく関係ないことを考えると、もう笑いも枯れて逆に疲れました(わかる?この感覚?)。






公開当時のプレスシート







大藪春彦原作と言えばハードボイルドなんだけど、喜八節に包まれると同じくヒットした  「独立愚連隊 (1959) 」 みたいに西部劇の要素が加わって。一応やくざから堅気になってバーを経営する鶴田浩二の店内装飾も「シェーン」みたいな(若い人には分からないか、西部劇・シェーンで検索して下さい)そこに日本人がたむろしている違和感というか。それこそを肩の力を抜いて楽しめなければなんだけどね。






天本英世 (1926-2003) Wikipedia








岡本喜八監督作品への出演が多く、監督をして「天本英世出演シーンが我が作品の印」と言わせたほど。不気味でいて温厚・快活であり、戦争批判をしっかりと信念を持って発言していたお姿が懐かしい。いや何と言っても子ども時代のテレビ「仮面ライダー」における死神博士、強烈・感謝でした。







映像アイデア満載、大いに笑って観てみたい!

2018年 3月13日
ラピュタ阿佐ヶ谷 ”石上三登志スクラップブック刊行記念 ミステリ劇場へようこそ”にて観賞







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