映画鑑賞歴40年の支配人が、偏った趣味と個人的思い出で選んだ傑作・怪作を無理やり紹介していく当館プログラム。40代から50代の方々なら、きっと懐かしさに涙していただけることでしょう。

懐かシネマ2本立(ときどき3本立て)名画座




本も映画も、初めて触れたのが何歳頃かでずいぶん印象や感動が違うもの。特に十代に接した作品への思い入れは一生ものです。
中学校のとき本好きから転じた角川映画や横溝正史もの、テレビドラマから追いかけていた松田優作、SFブームとともに我がヒーローとなった若き天才監督スピルバーグとルーカス...。
中年オヤジになっても、その呪縛から解き放たれない20世紀(または昭和の)名作たち。若いヤツにどう言われようと、どんな最新作・話題作よりも、時代遅れの古びた物の方が愛おしく思えるのです。

かつて場末の片隅に、ひっそり古い映画を2~3本立て500円くらいで上映していた名画座。今はほぼ絶滅です。池袋文芸坐、早稲田松竹、飯田橋佳作座、銀座並木座、大塚名画座、新宿昭和館、三軒茶屋東映、五反田東映シネマ、下高井戸東映・・・。上京したばかりの学生時代、これらの小屋の暗闇で出会った名作も数知れず。座席の背中の痛さや、空調機の音、そして小さな半券とともに、忘れられません。

快適なシネコンではない、あの不便で綺麗でなくて古臭い、あの名画座をもう一度。当館で懐かしんでください。