生理学 細胞1



1細胞の構造と構成要素について
細胞とは人体の基本的単位である。人体には75兆個もあると推定されているが個々の細胞の大きさは極めて小さい。どの細胞もほぼ共通した構造を持っている。そのような共通的な構造は細胞内小器官と呼ばれ、それぞれ特定の機能を持っている。






どの細胞も通常ほぼ円形をした1個の核を持っている。核は細胞の働きの司令塔のような役割を果たす細胞内小器官である。細胞を二分すると核のない半分は司令塔を失って死ぬが核のある半分は生存し分裂増殖していく。核内には個体の遺伝形質に関するすべての情報を担っているDNA(デオキシリボ核酸)が含まれている。DNAは長い分子であるが腓ストンタンパク質が糸巻きのようにDNAをある間隔を置いてまきつけているので微小な核の中に収まっている。DNAと多数のヒストンタンパク質とが結合してできた糸状のものはクロマチンと呼ばれる。人では22対の常染色体と2本の性染色体計46本の染色体がある。核内には核小体と呼ばれる小球体の構造がある。核小体ではリボソームRNAが合成されている。合成されたリボソームRNAは核膜孔を通り細胞質内に出てリボソームたんぱく質と結合してリボソームを形成し、たんぱく質の合成にかかわる。