肩こりは血行不良によるもの.職業病によるもの








背骨と病気の意外な関係③


●血行不良による肩こり

肩こりの原因については、

いくつかあげることができます。

ひとつは、

肩の筋肉の血行不良によるうっ血です。

次に、肩の周辺の筋肉群の中で

収縮率に差が出てコリが生じる場合があります。


そしてもう一つは、

内臓疾患があると、

それに対応した部分の筋肉に

過度の緊張が起こりますが、

これがコリの原因となる場合です。


まず第一に、血行不良による肩こりについて

考えてみましょう。

筋肉が運動するためには、

新しいエネルギー源を運び入れ

溜まった疲労物質を

運び出す血液の流れが必要なのです。

血行が悪ければ筋肉も疲労に陥りやすく、

回復も悪いのです。

私達が疲れると入浴し、マッサージを受けるのは

この血行を良くすることによって、

疲労の回復を助けているのです。

この血行が動脈硬化や

血管の収縮によって悪くなると肩こりが起こります。

いわゆる高血圧という症状は、

一般にこの血管の硬化と収縮によって

血管内の圧が上がることを言いますが、

この高血圧によって、脳溢血

脳内出血が起こる場合が多いのです。


首筋は、いわば頭部の血液循環のターミナルなので

この部分で首のこり、肩のこりが慢性化するということは

頭部の血管に老化をもたらし、

血液の循環を一層悪化させることになります。

したがって、肩こりを伴う高血圧には

脳溢血の危険性が多分にあると

考えたほうが良いでしょう。

この肩の筋肉の血行不良には当然、

頸椎、腰椎の異常が大きく関係してきます。

とくに、左側の肩こりは

過労や精神的不安定感とも複雑な関係にあるので、

急激な対症療法は危険になります。


(頸椎:4~7番・胸椎:1.2番の矯正が必要)



頸椎と胸椎上部の筋肉をほぐすのが効果的


●職業病による肩こり

運動性、労働性の肩こりは

一種の職業病です。

一般的には、事務系のホワイトカラーに

多いと言われていましたが

現代では、あらゆる職種に拡大されています。

肩、頸の運動には、どんな簡単な運動でも

多くの筋肉の複合運動、または

連合運動が必要になります。

この場合、運動の性質によっては

多くの筋肉群の中で特定の筋肉だけが、

かたよって使われることがあります。

この場合、使われる筋肉と使われない筋肉の間で

緊張、収縮に差が生まれます。

この筋肉間の差が肩こりの原因となります。

このタイプの肩こりにもっとも多くみられる現象は、

両肩関節と両腕の亜脱臼(ズレ)で、

いつも使っている側の肩や腕(利き腕)に多い。

長時間にわたって、一定方向のみの運動や

労働が繰り返されると、当然

姿勢を支える背骨の方向も曲がってきます。

同時に、背骨を左右からカバーしている

二本の太い筋肉も、一方が緊張し、他方が弛緩する

といったチグハグな状態を強制されることになります。

こうした労働性の肩こりは、老年になると

高血圧の肩こりに移行する場合が多いので、

早期に矯正することが必要です。

(頸椎:4~7 胸椎1.2番)