新・座頭市物語 (1963) 監督 田中徳三






ストーリー allcinema




田中徳三×勝新太郎、続けます。


「悪名」の大ヒットがあってから、座頭市シリーズが始まったことは先に書きましたが、この3作目にして初のカラー、そして面白いことにここでの座頭市が、やけにセンチメンタルだったこと。



常に命を狙われ、自分も刺客なわけで、
でも無用な血は流したくないという思い。



冒頭、数名のやくざものに取り囲まれ、何とか仕込み杖に隠された刀を、抜くまいとする座頭市。しかし、もう斬り合わなければどうしようもないという時に、座頭市の居合い抜きの師匠が現れ、やくざものを恫喝し、座頭市難を逃れます。



その師匠こそ、数々の作品で妾を囲いまくり、ダンディな振る舞いでエロエロしてばっか(失敬!)の


河津清三郎 Wikipedia (かわづ・せいざぶろう 1908-1983)






(写真は別映画)







精力みなぎる紳士(でやや悪党)役が多いので、ここでの河津さんは善人やし、あの座頭市の師匠なんて強よそうや〜ん!



びっくりしました。



座頭市、ぺこぺこ頭をさげて、かつて学んだ道場へ。そこには、座頭市がかつて恋心を抱いた師匠の娘・坪内ミキ子 (1940-) がおりました。













坪内ミキ子さん、↑ の写真に面影があるように、何だか儚く細い感じで泣いております。



ミキ子さん、好きな相手がいるのに、師匠が頑固に縁談を押し付けていたのです。



のちに分かってくるのですが、この師匠やはり河津清三郎。その縁談をもとに幕府に取り入ろうとか考えていたのです。



でしかもやっぱり河津清三郎。天狗党(いわゆる幕末のテロリストね)の仲間とつるんで悪いことをたくらんでおったのです。












さらにミキ子ちゃんの好きな男も殺してしまい、座頭市怒りを抑えて(やっぱ師匠は師匠なんで)、ミキ子の求愛も受け、堅気になって夫婦になることを誓うのです。



さあ河津清三郎がそんなことを許すわけがありません。

徹底的に座頭市を罵ります。しかも恫喝するその言葉が、差別表現のオンパレード!



ほんと腹が立ちます。











でも物語がここに来るまで、僕は心の片隅で河津清三郎を信じていました。だって誰にも負けない座頭市の師匠ですよ!剣を極めて大きな道場を開いてはる人ですよ!





・・・でもやっぱ最低最悪(という役柄って意味ですよ)

河津清三郎、素晴らしい。





ミキ子ちゃんに堅気になることを誓った座頭市、果たして・・・。













やっぱり悪党がしっかりすると、センチメンタルに震える座頭市も際立つ感じ。 






最後にもう一度河津清三郎 ↓ 写真は 「用心棒 (1961) 」監督 黒澤明 これも最高でした。













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