東京物語 (1953) 監督 小津安二郎







ストーリー allcinema




恐れ多い。

おれなんかがこの映画を語ることは。

もう何度もこのサイトでアピールして来た通り、当意即妙かつマニアックな批評や考察は他のサイト(山ほどあるはず)の誰かさんにおまかせするとして、ここでは僕なりの、つまりそんな方たちからしたら「おまえ分かってないよな〜」という雑文に終始すると、先にお断りしておきます。

小津安二郎 (1903-1963) Wikipedia 監督作品を二本立てで紹介します。












「東京物語」、個人的には劇場で3度目の観賞。そして今回、4Kデジタル修復版を劇場観賞できたので、先ず新鮮に驚いたのはモノクロ画面の美しさ。先の2度の印象が変わるほどでした。例えば原節子の瞳の濃淡、涙ぐむ眼の微妙な変化までしっかりと観ることができたこと。このように、テクノロジーの進化を正しく使ってくれるのは本当に有り難い。しかも恐らく日本国内より、海外での評価が高いこの傑作を、修復して後世に残すことは無茶苦茶意義深いことだと嘆息致しました。















↑ 写真に映るスタッフ・キャストの笑顔をご覧下さい(文章も当時の大スター、原節子さんの一面が知れて面白い)。クランクアップしてこうして笑顔で映る皆さんの誰が、この映画が「世界一」として、今なお語られるのか?想像できたでしょうか?どうか興味のある方は検索して欲しいのですが、この「東京物語」は数年ごとに集計される各国の映画人へのアンケートでも、常に上位に選ばれるという、紛うこと無き傑作なんです。















観ていない方のために、あまり詳しくは書かないでおきます。物語はとてもシンプルです。血も流れませんし、憎悪とかで物語が醜く揺れることもありません。単純かつシンプルな設計のなか、登場人物は多いので、それぞれがどう絡み合っているのか?絡み合うことでどのような感情がそれぞれに派生するのか?、そしてそれを観る私たちは、その「私」をどこに寄り添わせるのか? 或は、「私」が物語をどう観察するのか?そんな気分にさせられます。だからこの映画を観て、何に心を揺さぶられるのかは人それぞれだと思います。














↑ 出演した香川京子さんのコメントにあるように、小津作品は「人間」を描くことが主眼です。特にこの作品では年老いた両親、離れて暮らす子ども(大人)たちとそれぞれの生活、そして戦後すぐという時代背景が絶妙というか当たり前のように作用し合って、世代間とか男女差とかモラル・当時の常識とかが見事に調和しているということ。でさらに言わせてもらえれば、その調和って何?という問いかけがあるような気がしました。ようするにこれもまた、観る側それぞれの受け止め方、解釈にゆだねられている感じがします。















原節子が本当に素晴らしい(他も全部素晴らしいんですけどね)。どうかこれからご覧になる方は、この日本人離れしたルックスの女優さんが、いかに「家族」という絆に向き合っているのか?向き合わざるを得ない状況であるのだけれども、そこに対してどう生きていこうとするのか?に注目して欲しいとお願いします。ほんと必ず観て欲しい映画です。で私が3回観たように、年を経てからまた観て(例えば結婚したり、または退職したり、その時々の自分と家族を見つめ直すものとして)みるのも良いかなと感じました。















「東京物語」ですが、都会派な物語ではありません。舞台は広島・尾道が多いですし、熱海とかもあります。だから勝手にタイトルを変えるなら「家族物語」ま、それならお客さんは劇場に集まらなかったと思いますけど。














2018年 6月27日 
”小津4K 巨匠が見つめた7つの家族” 角川シネマにて観賞








DVDジャケットのショットの少し前、神社で佇む笠智衆に近づく原節子。群衆すごい。










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