三匹の牝蜂 (1970) 監督 鳥居元宏






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先頃、2025年の大阪万博開催が決まりました。でこの映画は冒頭、1970年の大阪万博、その会場で大胆ロケをした映画です。70年といえば昭和45年。筆者わたくし5歳。しかも大阪市内在住だったので、家族に連れられ2〜3回行った記憶があります。





太陽の塔とその作者、岡本太郎。





太陽の塔の内部、アメリカ館の月の石、いろんな形のパビリオン、どこかで観た360度映像、動く歩道(混雑すぎて途中で停止)、そしてとにかく人、人、人・・・の記憶。大人になって、当時18〜30歳くらいだった先輩たちの話を聞いて驚いたのは、やはり世界中から人が集まってくるので、ゴーゴーダンス(ディスコね)の館とかでは、それなりに怪しいことやスケベなことがやりたい放題だったらしい。まあ当然ですよね。で、この映画はそうゆう若者たちではなく、そうやって集まる人たちを食い物にして荒稼ぎ(スリ、詐欺、売春)しようとする若者(当然学校教育とかからはドロップアウトしている)、しかもこの時代「ズベ公グループ」(なんてお下劣っ!)と呼ばれていた女性たちの奮闘物語です。言ってみれば素人集団なので、そこに「なに縄張り荒らしてんじゃボケっ!」とやくざたちが乱入してきて両者の対立が深まっていくというお話。






当時の解説文。強烈です。今じゃ使えない表現オンパレード!






↑ ”ボイン” はそんな武器になってなかったです(笑)。

三人もとい、三匹の牝蜂がこちら。左から、夏純子(当時21歳) 夏純子Wikipedia  大原麗子(当時24歳) 大原麗子Wikipedia  市地洋子(当時20歳) 市地洋子Wikipedia








面白い。何と言っても万博会場ロケは貴重。全国からの観光客のなかには、霊場めぐりみたいな装束姿で(ある宗教団体でしょう)老人たちが群がっていたり、その一員には懐に札束抱えてズビズバ笑う、怪優・左卜全(ひだり・ぼくぜん 当時76歳)がいて、さっそく牝蜂のひとりの色仕掛けにほいほい騙されておりました。








左卜全 Wikipedia  この当時、 ♪老人と子どものポルカ という歌を子どもたちをバックに歌い、40万枚の大ヒット!次回曲をレコーディングしたものの翌年ガンで亡くなりました。






老人と子どものポルカ Youtube これトラウマみたく耳に残ってました。歌詞を見てて、当時の社会状況、学生運動からの内ゲバ、ストライキ、ジコ=事故、を盛り込んでいたんですね、だから「やめてけれ〜」だったんだと。メロディがもの哀しいんです。お亡くなりになる1年前の歌唱。テレビスタジオでは左さんの声の遅れに対応するように、同時にこっそりレコード音源を流してたそうです。良く聞くと分かります。





撮影中もずっと寄り添ったという妻の著書


奇人でけっこう―夫・左卜全 (1977年)






さて、本筋に話を戻して。





 ↑ サイケなタイトル文字。読まれへん(笑)。

本筋はと言えば、このズベ公たちが売春組織を作り外国人客を騙して(体を売らず)掏って稼いだり、昔関係した会社重役(我らが小悪人♡金子信雄!)に妊娠したから金を出せと押し掛けたり、スーパーで万引きして、𠮟る店長を逆に色仕掛けで落とし、店長の結婚式に乱入して関係をばらして式を破壊したり、はたまた高級バーに大量のホステスたちを派遣し、何をするかと思ったらそこの嫌いなママが、当時人気の歌手 ピーター(池畑 慎之介) Wikipedia がラウンジで歌ってうっとりしている間に、カウンターにいるホステスたちがバケツリレーよろしく高級洋酒をぜんぶ外へ運び出して売ろうとしたり、かなりはちゃめちゃ。





なんか最近「ピーター」という芸名を封印したという噂もあります。


GOLDEN☆BEST ピーター



池畑 慎之介オフィシャルサイト




ま、そんなことをしてて地元のヤクザが黙ってません。こわおもての小池朝雄(当時39歳)が女たちを捕まえ、両手をしばって天井から吊り上げてしばきます。そこにデビューして数作目の、舎弟・渡瀬恒彦(当時26歳、渡哲也の弟さんね)が現れ、組の仕切りで女たちを働かせる係に任命されます。





特に若い頃はお兄さんとそっくりなので、しばらく哲っちゃんだと思って観てました。


さすらい人別帳 (MEG-CD)






ヤクザのくせに実は優しい渡瀬恒彦は、さっそく(のちに結婚、離婚することになる)大原麗子と恋に落ち、女たちに自由にやらせます。そしてそれがバレて小池のボスにあっけなく銃殺されることになります。そんなくだりでやっぱり見ものは、大原麗子さんの美しさ。まだデビュー間もないのでスレンダーさが際立ってます。後年着物姿が似合う、すこしだけふっくらした印象より鋭い感じ。










大原麗子 (1946-2009) Wikipedia を読むまでもなく、晩年は病気に悩まされ孤独死を迎えたのが悲しいです、。

ラストはズベ公たちがしのいだ大金を、小池朝雄が横取りし両者カーチェイス。ラストは小池と大金を載せた車がガソリンスタンドに突っ込んで爆破。そんな映画でした。

面白かったのですが、もうそうなることが分かってしまって展開する感じなので、くだらないと言えばそれまでなんですけど、1970年の風俗(特に衣装がサイコー)や景色をカラーで観られたのは良かった。麗子さんの美しさとともに。










オープンングでシャウトする、ゴッド姐ちゃん・和田アキ子(当時20歳、とは思えない迫力)は後半いきなり脈絡もなくズベ公たちの前に現れ、ヤクザ相手に「大阪でウチの名前知らんのはもぐりやで」と啖呵を切って男どもを華麗な暴力で蹴散らします。調べたら、この年すでに2本の「不良番長」シリーズに出てましたので和田アキ子さんの出演はその流れかなと。









いやはや、それにしてもキャッチコピーが凄すぎ。↓ セクハラという概念が無かったことがよく分かります。









2018年 12月10日
杉並・ラピュタ阿佐ヶ谷 ”Laputa Asagaya 20th anniversary もう一度みたいにおこたえします” にて観賞







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DVD ↓ コピー、かなり抑えてます。


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