パート社員・アルバイトのモチベーション向上対策と戦力化

〇成長経営に向けた若手・女性・高齢者採用・育成プラン(クラウド活用)

〇成長経営に向けた若手・女性・高齢者採用・育成プラン(クラウド活用)

「人手不足倒産が過去最多ペース 月内にも前年水準超え」 
 ヤフーニュースに掲載された産経新聞の記事(2018.10.15)です。

・1~9月の人材不足を背景とした企業倒産件数は299件
 平成29年の年間水準(317件)を10月で上回るペースだということです。

・増加の原因
 社員を引き留めるための無理な賃上げ などが挙げられ、
 経営基盤の弱い資本金1000万円以下の零細企業が55%と半数を超えています。

記事に登場したのは太陽光発電事業やトラックドライバーのようなブルーカラー職種ですが、
工場ラインをはじめ、セブンイレブンや関連の弁当食品工場、
スーパーのレジやバックヤードのパート職員、居酒屋などのアルバイトなど、
さまざまな職種でブルーカラーの人員確保が難しくなっていることは事実のようです。
労働集約型職種の特徴として、低賃金や非正規雇用などの問題もあります。

アメリカのアマゾンは、最低賃金を15ドルに引き上げたというニュースが流れました。
利益に対して、配送など現業職に従事する社員の待遇改善とともに、
年末商戦に向けて大量の社員確保が必要だという背景があります。
大手の物流関連企業はIoT関連投資を進めていますが、
それでもブルーワーカー不足の対応策は企業成長の大きなキーワードとなっているようです。

こうした現状を踏まえ、新聞de元気は1つの仮説に基づいたパート・アルバイトの戦力化を実現する人事戦略支援サービスを開始しています。仮説の前に、3つの問題点を指摘しておきます。
 給与(モチベーション効果の一つ)・人間関係(権威をふりかざす慣習の改善)・やりがい(個の自己目標)

①意見を言わせ②行動させ③評価する

 ・帰属意識を持たせることによって組織のコミュニケーションを円滑にする
 ・本人の高いモチベーションを維持するために積極的な意見収集と集約を行う


つまり、共通目標を共有しながら、パートやアルバイトの「積極的に考え方」を述べる機会を作り業務改善策を自主的に考えさせ実行させるしくみ(業務への自主的参加意欲を育てる)を作るという取り組みです。

このプランのポイントは「ITクラウドサービスの活用」と「ビジネス編集力」です。
クラウドサービスの特徴は、業務マニュアルの共有化とともに、日報や企画会議などの情報共有や意見参加などがクラウド上でできるメリットがありスマホでアクセスできます。
こうした点から、クラウドサービスは時間や募集経費の削減につながるとともにスマホを活用するので個人が参加しやすいというメリットがあります。

人事管理を機能させるための経営側の情報編集力
一方、ビジネス編集力は主に情報を受け入れる経営者側(いわゆるホワイトカラー組)の業務スキルです。言いたい放題言わせればよいというわけではなく、情報をコントロールし適正なフィードバックをしないと組織がバラバラになってしまうリスクが生まれてきます。できること、できないこと、今やれること、やらせることができる実行プランをフィードバックしたり、会議であれば意見を集約してきちんとわかりやすい形でフィードバックする必要が出てきます。このスキルが「ビジネス編集力」というわけです。

また、最初に大まかな活用方法を設計しておく必要があります。
基本はパート・アルバイトを含めたブルーワーカーにも意見や考え方を表明してもらう点にありますが、なんでも聞いてあげるという話ではありません。たとえば「〇〇についての業務改善策」というように具体的に課題を提示することによって、意見を表明しやすくなると同時に、「無責任な要求」「自己中心的な欲求」に片寄った意見を抑えることもできます。
どんな組織でも、できる事、できない事があります。すべてが平等というわけではないので、経営者として考えること、組織として考えること、個人として考える事を分けて情報コントロールのしくみを運用することが大事です。

〇人材不足に伴う様々なマイナス要素
それでは、もう一度、人材不足に伴う様々なマイナス要因のなかから3つの項目を挙げておきましょう。
 ・求人広告経費の負担軽減
 (求人広告のアピールには採用者の能力やモチベーション、さらに継続性にも限界がある)
 ・定着率の改善による育成人材の流出(無計画な給与改善には経営リスクが伴う)
 ・貢献力(自主的な行動)が育たないことによる組織力の低下とともに成長戦略の実現が難しい



それでは、次ページから問題点と対応策について考えてみます。次の記事へ→