情報編集力は媒体DTPデザインと戦略立案のきっかけに

3つの編集力①情報編集力とは

〇情報編集力=情報を収集し組み立て新たな価値とともに共有を目的に発信する情報を生み出すチカラ
 販促ツール・スピーチ・プレゼン・コンテンツなどの設計とDTP
 ・個や組織を背景に社会性へのアプローチによる価値観を共有する広範囲のコミュニティへの誘導

情報編集力とは、媒体に表現するDTPデザインとともに「情報から現在・過去・未来のイメージを描くチカラ」ということを最初に理解しておきましょう。ほぼ後者の意味合いであると理解してよいでしょう。
DTPデザインは1つのテクニックですが、情報編集力は思考のプロセスを論理的に組み立て新しいイメージを描き出すスキルを言うことから、企画力にもつながっています。
具体的にいえば、雑誌の特集記事を例に説明することができます。新聞de元気山口編集La★boは、「雑誌特集&新聞記事解説」型のコンテンツを提唱しています。

・保険特集を例に
雑誌を見るとわかりますが、「一般記事」「広告」「特集記事」の3つで構成されています。これは新聞でも同じです。大小さまざまな「一般記事」があり、社説などを含め重要案件の「解説記事」があり、下段は「広告欄」になっています。新聞は、特集記事はシリーズものとして囲み記事のなかに掲載されたり、保険の例では家庭欄や夕刊などで掲載される性質があるようです。しかも、保険特集で比較すれば新聞は雑誌ほど商品の比較をする記事はありません。あるとすれば、地方紙の「広告特集」になります。
そういう意味では、雑誌の特集記事はより利用者目線で詳しく「紹介(解説ではない)」した記事になります。
この特徴と、毎日発行される新聞の解説のように取材力をベースにデータなどを引用して社会性とともに解説する記事とは少し編集方針に違いがあると考えることができます。

本記事のキーワードである「情報編集力」は、特にWebコンテンツメディアの中で注目を集めてきたキーワードです。販売促進を目的とするWebコンテンツとして考えるなら、新聞解説型よりも雑誌特集型に準じた編集方法を採用するほうが、販売促進効果があがることは間違いないと言えます。
その理由は前述のとおり、「具体的な商品のメリットを様々な角度から比較・検討する材料」にすることができるという点にあります。

・情報編集力が生み出す企画力効果とは?
一口に「保険特集」といっても、切り口はたくさんあります。保険料、保険の種類、積立型、学資、死亡、自転車、自動車、、、、。ネット保険と保険代理店の違い、、、、。。。そのなかでも「保険金総額」と「リターンの可能性」について絞れば、保険会社の保険商品のメリットやデメリットが比較しやすい、ということも出てきます。
つまり、死亡保険が1000万円で毎月の掛け金が1万円であれば、30年かければ保険料の支払い合計は360万円です。死亡する確率は0.3%だとすれば、まず自分は考えなくても良いし、死亡したときに家族の生活が困らないほどの貯金があれば、入る必要はありません。
バブル期にあったように複利で数パーセントの利息がつくなら、入っておいても良いでしょう。
そういう、保険商品ごとに比較するのが雑誌の保険特集の1つのスタイルです。

これが、そのままWebコンテンツメディアでも使えます。検索ワードに対応して訪れた人が、実際に保険会社の保険商品を比較するスケールがあるのですから、自分の入っている保険と比較したり、保険を考えることはもちろん、見直しをする参考になります。そのページに「保険見直し」の広告(アフィリエイトを含む)を掲載しているのが、Webメディアです。
これを個人経営の保険代理店が応用することもできます。この場合、多くは全社の保険を扱っていないため、自分が扱う保険の優位性をしっかりと明らかにして情報を考える必要があります。
自分が販売する保険が1社で、死亡保険金の掛け金が5000円で同じ保障なら「安さ」を明確にした情報発信ができます。ネット保険と比較して掛け金で勝負できない場合は、「保険金支払いの条件」を切り口にしたり、「相談体制」や「保険加入トラブル」から安心な取り組みの比較をすることもできます。
こういう、
 ①消費者の潜在ニーズと社会性に関連したヒントを探り出すこと
 ②ヒントに対応して切り口を明確にした編集方針を企画立案すること
 ③媒体に応じて情報を編集すること(Webならコンテンツ記事、チラシなら特徴をピックアップ)
これが、Web情報に関連する「情報編集力」の基本です。

加えて、コンテンツ企画段階で検索キーワードを調べて編集方針を精査することが重要になります。

・情報編集力が生み出す企画力効果とは?
これまで述べた内容は主にWebコンテンツを例にしての「情報編集力」ですが、これらは商品戦略や販売戦略とも大きく関わっています。
①のヒントを探り出す段階の思考過程で、情報を精査するなかから「死亡保険」に関連した他の保険にも注目するかもしれません。30代男性なら、子どもたちの自転車保険などと併せて提案するという発想です。この場合、キーワードは「家庭のリスク回避」ということも出てきます。
リスク回避をヒントにすれば、さまざまなリスクと連動した商品があることに気づくはずです。リスクも大きな「死亡」ではなく、葬儀に関連した付加サービスがあれば、そういう小さなリスクや不安材料を1つの括りとして複数の保険商品をコーディネート、ピックアップすることで、

「通勤・通学時の思わぬ事故に対応!」というキャッチコピーが出てくるかもしれません。

・情報編集力は積極的な提案営業へとスタイルもモチベーションも変えていく
こういう、
 ①同業他社が気づかない切り口を見つけること
 ②商品をコーディネートして価値や強味を生み出すこと
 ③情報とも連動させてチラシやWebサイトに反映させること
などの、商品企画や販売戦術も生まれてきます。
毎日、同じように「死亡保険」のパンフレットを持って営業に歩いてなんとか新規客を見つけて「お願いする営業」から、より積極的な提案営業へとスタイルもモチベーションも変えていくことができます。
これが、情報編集力です。

・情報編集力(まとめ)
 ①メディアをDTPデザインするチカラ
 ②コンテンツを考える過程で新たな価値を生み出すチカラ
 ③商品価値とコンテンツを連動させて編集するチカラ
など、大きく上記3つの範囲を「情報編集力」と定義することができます。これらは「現在」「過去」「未来」を1つのシナリオで描く思考作業と、
 ①自信のアイデンティティを含む過去から現在までに積み上げた経験や知識
 ②個人や企業方針と社会背景などから導き出す現在価値
 ③お客様と共有できる未来価値
を明確にするきっかけにもなります。
簡単にいえば、自己のアイデンティティに基づく商品価値を見い出し、社会性を踏まえたニーズとのマッチングを志向し、お客様と未来価値を共有する流れに沿って商品企画や販売戦略を組み立てる1つの手法が、情報編集力を高めることと連動していることになります。