「創造と開発」を繰り返すビジネスマンの編集力はメディア以上に本来価値を追求している

〇ライティング思考(論理構成・客観的視点)

結論から言えば、第三者が単純に理解することができない内容を論理的組み立て、客観的に第三者に伝える情報として成立させるための要素を「思考」「事実」「可能性」に分けて評価し判断するための思考法です。

ライティング思考について解説しておきましょう。前述したように、情報というのは「時系列の事実と裏付けから将来の可能性が見える(信頼度を高くする情報とは?)」構造をしています。さらに具体的に言えば、その前提として必ず「出来事」があります。
仮に販売促進企画(出来事)を例に解説してみましょう。イベントを行う場合、マスコミ取材を受けるために広報活動の一環としてニュースリリースをします。そのときにどういう資料を用意すれば良いのかもわかります。

・5W1Hのなかから見つかる「なぜ?」を伝える思考法と表現技術
毎年恒例の「北海道物産展」を開催することにしました。5W1Hで言うと、いつ(日時)、どこで(場所)、誰が(主催者)という3つは基本項目です。なぜ?(目的)があり、何を?が「北海道物産展」です。Hにあたる、どのように?がイベントの内容ということになります。
ニュース価値でいうと内容が重要なのですが、もし場所がこれまでの5階催事場から1階屋外スペースに変わったとしましょう。そこには「なぜ?変わったのか」という点が重要になります。「新しいチャレンジ」や「背景にある事情(改装中であるとか)」がクローズアップされるのです。
いったん話を戻します。

このうち「目的」と「イベント構成や規模」は、言葉で詳しく伝えなくては初めてその内容を聞いた人にはわかり辛いものです。様々な要素や考え方(意図)によって組み立てられた、第三者が思いもしなかった内容で出来上がっていることが多いからです。
1つのシナリオとして完成した結果がイベントですが、その出来事を構成する「思考」「事実」「可能性」を見えるように発信することが、ビジネスシーンでもっとも重要な作業です。
ライティング思考とは、この第三者が単純に理解することができない内容を論理的組み立て、客観的に第三者に伝える情報として成立させる思考法と考えると良いでしょう。

・販促企画に「現在・過去・未来」が1つのシナリオになっている
前述した「場所の変更」なのか「イベントの内容」なのかという着眼点や視点の違いはありますが、ある出来事に対してどういう視点で見るのか、ということも考えてみる必要があります。ニュースリリースの場合は場所の変更にも注目が集まりますが、主催者側にしてみれば社内事情による場合が一般的です。もし、地域フェスタとの共催にするためであったりすれば、イベント内容そのものが大きく変わってくるのでその点も最初からアピールすることになります。主催者側と情報を受け取る側の認識のズレは、こういう点からも生まれてきます。
さて、通常の場所で高齢のイベントを開催するにしても掲げるテーマは毎年変えてくるでしょう。そのテーマに沿って目玉となる出店ブースとともに、新たな出店者、出店ブースの数の増減などが1つのヒントとなります。
「テーマを浮き彫りにするイベント内容」に注目するわけです。
企業がニュースリリースをする大きな理由も、ここにあります。イベントを開催する、セールの内容はこうだ、という情報はチラシでもできます。イベントの開催告知はテレビやラジオのスポットCMで可能です。また、記者クラブにイベントチラシを投げ込んでおけば、いわゆるちょうちん記事と言われる扱いですが、数行の記事や町ネタとしてローカルのメディアが伝えてくれます。

・「創造と開発」を繰り返すビジネスマンの編集力はメディア以上に本来価値を追求している
しかし、「テーマを浮き彫りにするイベント内容」に関連して、見えなかった要素や考え方も伝えることで共通理解し、共感し、価値を共有するお客様を増やそうという狙いがあります。企業の期待は、そこにあります。
マスメディアという発信力には、単に広域で拡散するという役割に止まらず、こうした背景にある価値をどのように発信していくかが問われているわけです。
企業や消費者との価値観のズレも、この役割を十分認識した企業として存在価値を発揮できるかという点から生まれます。今や一般企業の方がメディアよりももっと掘り下げた次元で情報編集に関わっています。
それは、いわゆる企画段階から実行に移すまでの思考プロセスを十分に検討しながら、論理的且つ客観的に情報を組み立てる編集作業を行っている、また日々行い続けることで「創造と開発」につなげているからです。
しかし、その基本はニュース記事の構造に基づいたライティング思考にあると言ってよいでしょう。

記事構造図

図解資料に見られる2つのスタイル

図解資料を作る場合、2つのスタイルにも注意しておきましょう。
1つは、人物などのイラストが入らない図形やキーワードのみで構成した図解図。こちらは、マインドマップソフトなどを使った報告書にもみられるロジカルなスタイルです。
もう1つは、人物や風景などのイラストを加えた図解図。商品の売り上げ傾向を比較して見せる場合など、フルーツを種類ごとに分けてわかりやすくできるというメリットがあります。

図解の基本は、シンプルであることが重要です。ワンポイントのアクセントなど、データなどを重視しイラストが主張しない形で控えめに添えるような使い方がベストな場合が多いかもしれません。あくまでも、ケースバイケースで工夫しましょう。



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